1. 《2026年8月号》乗らない人のための 公共交通特集

《2026年8月号》乗らない人のための 公共交通特集

  1. 《2026年8月号》乗らない人のための 公共交通特集
バスに乗る人がいる 私はずっと乗らない人だろうか

バスなどの公共交通は、いま必要としている人を支え、 いつかの「わたし」を支えるかもしれません。 ふだん乗らない人にも、知ってほしいことがあるから、 この特集をお届けします。

乗る理由は、ひとつじゃない。

夢へ向かう時間も、バスが支えている。

藤原さん
 
バスを降りる藤原さん

藤原さんがバス通学を始めたのは、高校への入学を機に、親から勧められたことがきっかけでした。

朝6時30分、馬天入口からバスに乗り、市役所で乗り継いで向陽高校へ。早起きが苦手な藤原さんにとって、当初は朝の早さが大変でしたが、今ではすっかり慣れたといいます。

車内では単語帳を開くなど、移動時間を勉強に活用するようになりました。 「バスに乗るようになって、時間の使い方が少し上手になったと思います」と藤原さん。 卒業後は県外の大学への進学を希望しています。将来の夢は、起業すること。

毎朝のバスは、学校へ向かう足であると同時に、夢へ向かうための時間も運んでいます。

藤原さん自身は、バスがなくなっても家族の送迎で通学できるかもしれません。しかし、「何とかならない家庭もある。困る友達も多いと思います」と、公共交通が必要な人の存在にも目を向けます。

バスに乗り始めて知ったことがあります。それは、「奥武島から昇る朝日が、めっちゃきれい」ということ。いつものまちも、移動手段を変えるだけで、少し違って見えるものです。たまにはバスに乗って、あなたなりの新しい発見を探してみませんか。

母と出かける時間を守る、かけがえのない足。

吉田さん
 
バスを降りる吉田さん

知念の具志堅に暮らす吉田あゆみさんは、運転免許を持っていません。通勤も買い物も、ほぼ毎日Nバス。あゆみさんにとって公共交通は、日々の暮らしに欠かせない足となっています。

母・末子さんの通院は月に1回。以前は一人で通っていましたが、現在は病院から家族の付き添いを求められているため、あゆみさんが一緒に出かけます。

以前は予約制の「おでかけなんじぃ」を利用していましたが、より安い市民料金で利用できるNバスに切り替えました。

目的地へ直接向かう「おでかけなんじぃ」とは違い、Nバスは市内を巡りながら走ります。普段は自宅で過ごすことが多い末子さんにとって、車窓からさまざまな景色を見る時間も、月に一度の楽しみになっています。

休日にも、あゆみさんはできるだけ母親を外へ連れ出します。外の空気や景色に触れて、これからも元気に過ごしてほしい。その親子の時間を、Nバスが支えています。

「多くの人が乗ってくれないと、バスがなくなるかもしれない。ほかに移動手段がない人は、外に出られなくなるんです」

利用する人が少なければ、今ある交通の維持も難しくなります。そうなれば、末子さんだけでなく、地域で暮らす多くの高齢者の外出機会が失われかねません。

だから、乗る人も、乗らない人も。

乗る人も乗らない人も

目的地まで自分で運転したり、家族に送ってもらえたり。 それが「当たり前」な人も、きっと多いはずです。 でも、そうした選択肢がない人にとって、 公共交通は、暮らしをつなぐ大切な存在です。 そして、今は乗っていない私たちや家族にも、必要になる日が来るかもしれません。 「公共交通」を、わたしたち全員のものとして考えてみませんか。

今日は、公共交通を選ぶ。

毎日乗らなくても構いません。休日の買い物や家族との小さなお出かけなど、まずは一度、車以外の移動を選んでみる。そんな「たまに乗る人」が増えることが、誰かの今の暮らしと、いつかの私たちの選択肢を未来へつないでいきます。

1
片道だけ、バスにする。
バス

家族に送ってもらった日の帰り道や、別々に帰宅する日には、片道だけバスを選ぶ方法もあります。 すべての移動を変えるのではなく、使いやすい場面から。送迎する家族の負担も、少し軽くなるかもしれません。

2
子どもと、小さなバス旅。
バス旅

遠くへ行かなくても、バスに乗ること自体が子どもには小さな冒険です。窓から見える景色、降車ボタン、バスの乗り換え。いつもの公園や夏休みの海への道にも、車では気づかなかった発見があるかもしれません。

3
イベントの日に乗ってみる。
イベント

お祭りやスポーツ観戦、地域の催しの日は、駐車場や渋滞が気になるもの。そんな日こそ、公共交通を試す機会です。 駐車場所を探す時間も含めて考えると、バスの方が気楽に移動できることもあります。

一度乗れば、次からは少し気軽。

路線や時刻、乗り方を事前に確認して、まずは予定に余裕のある休日から試してみませんか。Nバスをご利用の場合「バス予報」で、近くのバス停にいつバスが来るかを確認できます。
バス予報

実証運行:南城市役所⇄那覇空港 直行リムジンバスのご案内

市民アンケートで一定の関心が寄せられた、那覇空港までの直行バス。 2026年8月から、南城市役所と那覇空港を約50分で結ぶ実証運行が始まる予定です。旅行や出張の際に、ぜひご利用ください。

運行期間 8月21日(金)(予定)〜2027年1月31日(日)
運行日 金・土・日・月・祝日
運行本数 1日3往復
運賃 大人1,300円 / 小人650円
所要時間 約50分
運行区間 南城市役所バス停 ⇄ 那覇空港

運行時刻

南城市役所発 → 那覇空港着
10:00 10:50
12:30 13:20
15:00 15:50
    那覇空港発 → 南城市役所着
11:30 12:20
13:30 14:20
16:00 16:50

※途中のバス停では乗り降りできません。

車+バスで空港へ

南城市公共駐車場(1日100円)に車を停め、市役所バス停からリムジンバスに乗り換えるのもおすすめです。送迎の負担軽減や、空港での駐車料金を節約できます。

南城市地域公共交通計画を策定しました

本計画は、市民、企業、交通事業者、南城市の役割分担のもと、地域が連携して公共交通を維持し、そのための利用促進や利便性向上を図るために策定しました(対象期間:2026年度〜2030年度)。

基本理念

暮らしを支え、にぎわいを生み出し、
まちのみんなで未来へつなぐ  持続可能な公共交通

基本方針 1
拠点の機能強化とともに、
拠点間の連絡を強化する
バス停
  • 南城つきしろIC周辺、大里地域で交通結節点を検討
  • 那覇空港や那覇市方面へのアクセス向上
  • Nバスと路線バスの乗り継ぎやダイヤを改善
  • シェアサイクル導入 など
基本方針 2
移動制約者が安心して
移動できる環境を整える
バス停
  • おでかけなんじぃ、Nバス、久高航路を継続運行
  • 高齢者等への運賃支援
  • 地域の互助・共助による新たな移動手段を検討
  • 交通空白地域への対応 など
基本方針 3
将来を見据えながら、
地域とともに利活用を通じて
公共交通を支えていく
利用促進
  • 集客拠点での公共交通利用促進
  • 運賃支払い方法の充実や乗り継ぎ割引等の導入検討
  • モビリティ・マネジメント教育や乗り方教室の実施
  • 商業、観光、教育、福祉等と連携 など
取組推進の考え方
まちのみんなで公共交通を守り、育てていく

地域(住民・利用者・企業等)が主体的にかかわる取組を推進

まちのみんなで公共交通を守り、育てていく図
共創による公共交通の利活用

教育、福祉、観光、商業などさまざまな分野と共創により取組を推進

共創による公共交通の利活用図
まちのみんなで考え、公共交通をよりよくする仕組みへ
握手のイラスト

南城市では、市民、企業、学校、交通事業者、行政などが、公共交通の利用状況や地域の課題を共有し、 改善に向けた取組を話し合う「(仮称)なんじょう交通まちづくりパートナーシップ」の設立を予定しています。 検討した内容は南城市地域公共交通会議へ報告し、計画の評価や次の取組につなげます。

このページは秘書防災課(広報係)が担当しています。

〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地
TEL:098-917-0256   FAX:098-917-5424

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