1. 《2022年6月号》家庭・地域でCO2削減と減災対策

《2022年6月号》家庭・地域でCO2削減と減災対策

  1. 《2022年6月号》家庭・地域でCO2削減と減災対策
家庭・地域でCO2削減と減災対策 - 未来のために今できること
 

未来のために 今できること

南城市の平均気温の変化

2050年、今の子どもたちが活躍する時代。果たして、住みよい地球や南城市が保たれているでしょうか。ここ数年、夏の猛暑や暖かい冬など、体感的にも地球温暖化が進んでいるように思えます。実際に南城市でも、この40年の年間平均気温は上昇基調にあります。※ 出典:気象庁ホームページ(過去の気象データ検索より抽出)

地球温暖化は、人為的な温室効果ガスの排出が原因である可能性が高いと言われています。温暖化が進むと、私たちの生活に大きな変化や不都合が生じることが指摘されています。次の世代へ心地よい環境を手渡すために、私たちに今できることを考えてみたいと思います。

2050年までにカーボンニュートラルを目指す

排出量 = 吸収量

パリ協定では、世界共通の長期目標として「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」を掲げています。

そのために日本が掲げるのが「2050年までのカーボンニュートラルの実現」。カーボンニュートラルとは、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの「排出量」 から、植林・森林管理などによる「吸収量」 を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることです。

温暖化が進むと・・・

  • 気温上昇

    ● 熱中症患者の増加 ● 熱波・干ばつの多発 ● 水不足

  • 水害

    ● 豪雨による洪水・災害 ● 海面上昇による住む場所の喪失

  • 食料不足

    ● 気温や海水温上昇による野菜や魚介類の不足・価格高騰

  • サンゴ白化

    ● サンゴの白化等、生態系の損失 ● 蚊による感染症の拡大

地球温暖化が進行すると、上のような影響が生じると考えられています。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告によれば、世界の平均気温は産業革命以前に比べてすでに1℃以上、上昇しています。また、シミュレーションではすぐにでもCO2を減らさなければ(下図①)、将来的な気温上昇を2℃未満に抑えることは厳しいことを示しています(下図②)。しかしながら世界のCO2排出量は現在でも増加傾向にあります。

覚えていますか? 昨年の大雨。

土砂災害の様子

2021年6月17日の大雨では南城市糸数で1時間に73mmの雨を観測しました。市内各地で道路の冠水、土砂崩れなどが発生。大里仲間の県道86号線では山の斜面が崩落。土砂が歩道を覆い、ガードパイプをなぎ倒しました。現在、復旧工事が行われています。

近年、短時間での急激な雨が増加しています。早めの避難の検討や、ハザードマップの確認を行い、安全な避難経路を把握しておきましょう。

CO2削減のために、家庭でできること

家庭から排出されるCO2は、全体の約16%程度(上図③)。産業部門に比べれば小さな割合ですが、一人ひとりの意識や行動が束になることで、社会システムを変えることにつながります。ぜひご家庭でも、次のようなCO2削減の取組みにご協力をお願いします。数字は、行動した場合のCO2年間削減量(目安)です。

  できること CO2年間削減量(目安)
木を1本植林する 木を1本植林する 0.8kg /本
月6個の宅配便を 全て1回で受け取る 月6個の宅配便を全て1回で受け取る 7kg /人
生ごみをコンポストで堆肥化する 生ごみをコンポストで堆肥化する 18kg /世帯
冷房を1度高く 暖房を1度低く 冷房を1度高く 暖房を1度低く 19kg /人
家庭と外食の食品 ロスがゼロになる 家庭と外食の食品ロスがゼロになる 54kg /人
10年前の冷蔵庫を 最新に買い換える 10年前の冷蔵庫を最新に買い換える 163kg /世帯
衣類の購入量を 1/4程度にする 衣類の購入量を1/4程度にする 194kg /人
通勤通学の自動車移動をバス等に変える 通勤通学の自動車移動をバス等に変える 243kg /人
テレワークで通勤の移動がなくなる テレワークで通勤の移動がなくなる 279kg /人
太陽光発電にする 太陽光発電にする 1,275kg /人

※出典:環境省ホームページ(ゼロカーボンアクション30より抜粋)

 

気づいていましたか? その灯り、実は。

気づいていましたか? その灯り、実は。

南城市では、一括交付金を活用し、公共施設照明や各区・自治会の防犯灯を、消費電力の少ないLED灯へ切り替えました。

平成29年度から令和3年度に行った事業では、約530トンのCO2排出削減を行いました。これは、約4万本の杉の木が、1年間に吸収する量に相当します。

ご家庭でもまだLEDの照明に換えられていない場合は、ぜひ交換のご検討をお願いいたします。

温暖化に備えることも大切

CO2の排出を減らして地球温暖化を抑えることのほかに、すでに現れている温暖化の影響に対して備えることも大切です。特に短時間での大雨による災害などに備えましょう。

最新の情報を得られるようにしましょう

最新の情報を得られるようにしましょう

スマートフォンに気象に関するアプリをインストールしておけば、大雨の予測や雨雲の様子を知ることができます。南城市に関する緊急情報を配信する「南城市メール」への登録もお願いいたします。

避難経路を確認しましょう

避難経路を確認しましょう

避難所までの経路内に冠水や土砂崩れの恐れがないか、ハザードマップで確認しましょう。また、頑丈な建物にいる場合や、すでに外が危険な場合は、無理に避難せず、建物内で安全を確保しましょう。避難物資の確認もお願いします。

自宅周辺の安全を確保しましょう

自宅周辺の安全を確保しましょう

強風などにより飛んできた飛来物については、飛来物があった場所の管理者が対応することになります。近所の方などに迷惑をかけないためにも、外にあるものは「家の中に保管する」「ロープで縛る」などの対策をお願いします。また、側溝の詰まりは冠水・浸水の原因になります。枯葉除去のご協力をお願いします。

地域内で協力できる体制をつくりましょう

地域内で協力できる体制をつくりましょう

災害発生時はもちろん、日頃から地域の皆さんが一緒になって防災活動に取り組むための組織を「自主防災組織」と言います。「自主防災組織」を結成し、地域の防災力の強化に向けた取組みをご検討の際は、 総務課へご相談ください。

お問合せ:総務課 電話 098-917-5378

台風時のごみ・粗大ごみの収集について

午前8時の時点で暴風警報が発令中の場合は、その日のごみ・粗大ごみ収集は中止します

 

その日のごみ・粗大ごみは、どうするの?

次回のごみ・粗大ごみ収集日に収集します。 粗大ごみを予約されている方には台風の終息後、南城市シルバー人材センターより改めて収集日をお知らせします。

収集中に暴風警報が発令された場合は?

暴風警報が発令された時点で収集を中止します。 出したごみ・粗大ごみが収集されていない場合は、次回の収集日に出してください。

お問合せ:生活環境課 電話 098-917-5318

このページはまちづくり推進課(広報係)が担当しています。

〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地
TEL:098-917-5394  

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