※データはすべて令和4年度に実施した第2次南城市観光振興計画改訂のための市民アンケートを参照(回答数=235)。
観光は私たち市民にとって無関係でしょうか。「観光事業者だけの話でしょ?」「観光客が増えて困ったことも…」。そんな声も聞こえてきます。しかし、観光の波及効果は裾野が広く、本市の持続可能なまちづくりや市民生活の向上に大きな可能性を秘めた産業です。
市民意識調査によれば、観光が発展することで幸せを感じている市民は58.3%(❶)。本市では、市民の皆さまが観光への理解を深め、観光に関わっていただくことで、市民の「観光振興による幸せの実感」をさらに高めたいと考えています。
あなたと観光の「いい関係」。少し考えてみませんか?
自然環境の保全 | 51.9% |
美しい風景の保全 | 49.8% |
市への交通アクセスの改善 | 45.5% |
歴史・文化・伝統芸能の継承 | 43.0% |
市内の移動手段の利便性向上 | 38.3% |
宿泊施設の充実 | 32.8% |
今ある観光資源の磨き上げ | 29.8% |
施設・インフラの整備 | 26.4% |
飲食店の充実 | 18.7% |
情報発信・PRの強化 | 17.4% |
観光に関わる人材の育成 | 14.9% |
新しい観光資源の創出 | 13.6% |
特産品・お土産の充実 | 11.5% |
外国人観光客の誘客や受け入れ体制の強化 | 11.1% |
市民のおもてなし意識の向上・充実 | 8.1% |
行政や関連事業者、関係団体の連携 | 8.1% |
地域のイベントの充実 | 7.2% |
その他 | 6.8% |
コロナ禍への対応 | 6.0% |
本市では第2次南城市観光振興計画を平成29年度に策定し、令和4年度に見直しを行いました。基本方針の第一に「市民ひとりひとりが効果を実感でき、参画できる観光まちづくり」を掲げ、「地域に住む人々が南城市の観光まちづくりに興味を持ち、観光への取組に参画しやすくなるまちを目指す」としています。
観光産業は一見すると、ホテルや飲食業に絞られたものと捉えられがちですが、実はより「裾野の広い産業」として私たちの生活に影響しています(❺)。本市の基幹産業である農漁業をはじめ、さまざまな地域経済に広く波及します。もしかすると、あなたやご家族の職業も観光産業と関わっているかもしれません。
❻ 観光振興で景観を改善:沖縄振興特別推進市町村交付金を活用した「観光地美化等環境整備事業」により、ギンネム等の雑木を除去し、 美しい太平洋が見渡せる魅力的な観光地づくりに取り組んでいます。(写真:知念の国道331号沿い)
観光振興は単に外部からの収入を増やすだけでなく、私たちの日常生活の快適度を高めるための景観維持やインフラ整備にも資しています(❻)。加えて、観光客の増加は、 住民の需要だけでは維持が難しい交通サービスや小売業の持続にも貢献しています。
南城市への観光をきっかけに、美しい風土と魅力に引き寄せられ、新たに市民として移住する方々も増加中です。 人口減少の課題に対して、観光振興は未来の持続可能な地域づくりの一翼をも担っているのです(❼)。
経済効果や環境整備、人口増につながる観光振興は、市民にとって無関係どころか、市民生活の向上や地域の持続性にとって重要な産業であると言えます。
「旅の最大の魅力は現地の人々との出会い」とも言います。南城市の魅力を最大限に発揮するには、市民ひとりひとりが観光大使となり、市内の資源の魅力を知った上で、おもてなしの心を持って来訪者との交流を図ることが必要となります。
観光大使としての役割を果たすためには、まず私たち自身が南城市の魅力を知り、楽しむことです。
南城市観光ポータルサイト「らしいね南城市」では、南城市の魅力や歴史、観光スポットや体験が豊富に掲載されています。ぜひ一度ご覧ください(下記)。
市民の皆さまには、少しでも観光まちづくりに関心をお持ちいただき、できることから南城市の観光振興に関わり、本市の魅力を多くの方々に広めていただけたら幸いです。まずは、すれ違う観光客の皆さまに、挨拶することからはじめてみませんか?
市内の店舗情報やイベント情報のほか、特集ページには味覚狩りや冬のアクティビティなど、観光客のみならず市民も楽しめる情報が満載!
地域と密着しながら南城市をPRしている南城市観光協会。SNSや動画配信で旬な情報を発信しています。ぜひご覧ください。また、ビーチクリーンやオープンガーデンなどの各種企画も手がけ、観光振興の実働部隊として活躍しています。
南城市を舞台にしたアニメ「白い砂のアクアトープ」。放送終了後もアニメの聖地として南城市を訪れるファンがいらっしゃいます。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」としても2年連続で認定。南城市地域物産館には認定プレートとご朱印スタンプを設置しています。
あなたも南城市の公認ガイドになって、南城市の歴史・文化・魅力を伝えてみませんか。南城市ガイド・アマミキヨ浪漫の会ホームページからも申込めます。
募集期間 | 11月20日(月)~12月28日(木) |
講座期間 | 令和6年1月~3月の第2・第4土曜日 午後 (全6回講座) |
定員 | 30名 |
対象 | 修了後、斎場御嶽などの史跡案内ができる方 |
申込書配布 | 南城市観光協会(がんじゅう駅・南城)
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申込方法 | 上記2ヶ所に備えた申込用紙に必要事項を記載し、南城市観光協会へ提出ください。 |
琉球大学国際地域創造学部・荒川雅志教授をゲストに迎え、観光まちづくり交流会「ゆんたく会」をがんじゅう駅・南城で行いました。荒川教授には「ブルーゾーンに学ぶ長生きの秘訣!」と題し、観光まちづくりのヒントや南城市の観光の魅力を講演いただきました。次回は12月に開催予定です。ぜひご参加ください。