
お気に入りのお店や、いつものサービス。 そんな南城の日常を支えているのが「商工会」です。
南城市商工会は、市内のお店や事業者が抱える売上やお金の悩み、将来の引き継ぎといった「困った」を一緒に整理し、解決まで伴走する相談窓口。“何から手をつければいいか分からない”段階から事業者を支えることで、この街の「続く」と「暮らしの豊かさ」を守っています。
南城市内の小売店。これまでも材料費などの管理は行っていましたが、「売上とお金の動きがどうつながっているのか」を、もっと分かりやすく把握したいと考えていました。
商工会は、毎月お店の数字を店主と一緒に確認。「どこにどれくらいお金がかかっているか」「どの商品がしっかり利益を生んでいるか」といったお金の流れを分かりやすく整理しました。あわせて、ムダな出費の見直しや、専門家の派遣によるSNS発信の強化もサポート。
数字をただ“見るだけ”の状態から、次の打ち手を考えるために“経営に活かす”状態へ。安心して事業を続けていくための強い土台が整いました。

南城市佐敷新開の「焼きたてパンとケーキの店 みなもとや」。朝のパンや手土産、誕生日ケーキなど、地域の“いつものおいしい”を支えてきたお店です。
近年は材料費の高騰や設備の老朽化が重なり、「この先も続けるにはどうするか」を真剣に考える時期に入りました。 相談を受けた商工会は、手続きありきではなく、まず“お店にとって大事なもの”の整理からスタート。設備を入れ替えるタイミング、家族の役割分担、今後の売り方などを一緒に見直しました。その結果、今回は無理に大きな投資の話を進めず、ご家族がより納得できる、身の丈に合った進め方へ切り替える判断に至りました。
みなもとやは“終わり”ではなく“再出発”です。今後は息子さんが中心となり、焼き菓子や冷凍商品といった新たな展開も視野に、みなもとやの味を次の世代へつないでいきます。

南城市商工会は、今年2月に東京ビッグサイトで開催された「第101回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2026」へ初出展しました。これは、全国のバイヤーが集まる大規模な商談の場です。今回は市内の事業者2社(玉城焼・cafooca)とともに参加し、県外での新たな販売先づくりに挑戦しました。
出展にあたっては、国の支援制度を活用して事業者の費用負担を抑えたほか、商工会職員も会場に立ち、商品説明や商談の進め方をサポートしました。
その結果、玉城焼は海外の買い手との取引が具体化。cafoocaは高単価商品の受注が決まったほか、新たな部材調達先の開拓や連携検討が始まるなど、事業拡大につながる大きな「芽」を得ました。 今後も、こうした出会いを成果につなげる伴走支援を続け、南城市のものづくりを県外へ届ける取り組みを強化していきます。

