
毎週火曜日、奥武公民館からは活気ある笑い声が聞こえてきます。ここで開催されているのは、奥武区の「自主体操サークル」。70代から90代の方々が元気に集まっています。この人気サークルの裏側には、「とにかく楽しく」という揺るぎないポリシーと、それを支える心強い支え手たちの存在があります。
サークルの世話役を務める津波古保さんは、奥武区の老人クラブ活動の一環として、この自主体操サークルを立ち上げました。会場には常に20〜30人の参加者が集まります。
「今日も拍手して楽しくやりましょうね!」
津波古さんがリードしてストレッチを行った後は、参加者の皆さんで自然にプログラムが進んでいきます。



サークルの定番となっているのが、一定のルールに沿ってマス目(マット)を進む「スクエアステップ」。ゴールすると、お互いにハイタッチをして褒め合います。
津波古さんが何よりも大切にしているのは、とにかく「楽しく」という意識です。この活動を津波古さんは「ひとりぼっちにサヨナラ運動」と銘打っています。かつて島では、誰とも関わらずに家の中で一人で亡くなるケースもありました。



「週に1時間だけでもおしゃべりしに来て、と呼びかけているんです」
以前、津波古さんの誘いで参加したある方は、当初は座って見ているだけでした。しかし、周りが声を掛け合い、笑い合っているうちに「私もやってみていい?」と自ら意欲を見せ、他の参加者に支えられながらステップを踏みました。
「体だけでなく、心も動いたんですね」 と津波古さんは顔をほころばせます。


介護予防プログラムへの参加において、大きな壁となるのが会場までの「移動」の課題です。参加したい気持ちがあっても、足腰への不安や交通手段の不足から、一歩外へ踏み出せない高齢者は少なくありません。 民生委員・児童委員の中村理恵子さんは、転倒への不安から外出をためらう参加者のために、車での送迎を担っています。 「とにかく声をかけて、一歩外へ出てもらうことが大切。参加したら必ずいいことがあるよ、と声をかけています」
中村さんは、民生委員の活動を通じて高齢者の方々からお礼を言われることも多いそうです。
「私の両親は、皆さんがお若い時に本当にお世話になりました。今度は私たちがやる番だよね、と思っているんです」
誰かが声をかけ、外への一歩を支えることが、地域の絆をつないでいます。

新たにサークルを立ち上げたい、または活動について詳しく知りたいという方は、お気軽に生きがい推進課へお問合せください。
