
お問合せ:なんじょう和牛生産組合 (南城市産業振興課内) / 電話 098-917-5356
全国のブランド和牛となる子牛を産んできた母牛に
もう一度、愛情をそそぎ、再び輝く命へ。
そんな生産者の愛情こそが、ブランド価値。
ハートのまちの まごころビーフ
「なんじょう和牛」が誕生しました。

なんじょう和牛の生産者・新垣勝也さんと再肥育中の牛
皆さんは、全国のブランド和牛の子牛が、南城市をはじめとする沖縄県から出荷されていることをご存知でしょうか。
南城市の肉用牛農家はこれまで、繁殖牛を育て、その母牛が産んだ子牛をセリにかけて生計を立ててきました。しかし、コロナ禍を経て飼料価格が高騰し、子牛価格は下落。農家の所得確保が大きな課題となりました。
そこで、農家たちは令和6年10月に「なんじょう和牛生産組合」(城間幸広組合長)を設立。当初は参加が伸び悩みましたが、市の支援と立ち上げメンバーの呼びかけにより、南城市在住の27農家が結集しました。設立から7ヶ月を経て、供給体制を整えた上で、ついに記者発表に至りました。
記者発表の様子(令和7年5月2日)
成熟した雌牛ならではの、しっかりした赤身と深い旨味が特徴。

| 経産牛とは | 繁殖牛として子牛を産んだ経験のある和牛のこと。 |
|---|---|
| 再肥育とは | 繁殖を終えた経産牛を処分せず、約半年かけて再び肥育すること。 |
「なんじょう和牛」の特徴は、繁殖牛としての役割を終えた母牛(経産牛)を丁寧に再肥育し、新たな価値をつけて出荷することです。生産農家のひとり、新垣勝也さんも現在再肥育中。12月に初めて「なんじょう和牛」の出荷を控えています。
「再肥育はとにかく餌を食べてもらうこと。そのためにこまめに餌やりをしています。乾燥草を与えることで脂肪の色を美しい白に整えています。出荷時にはA5ランクを目指したいですね」
南城市で始まった「なんじょう和牛」の取組みについては、次のように期待を持っています。
「生産から販路まで、地域内でチームが構築されているのが魅力。付加価値を高めて、最終的には自分たちで値段をつけられるようにブランド化していきたいです」
新垣さんのように、生産者組合の農家たちは南城市発のブランド牛を作り上げていくことにやる気と誇りで満ちあふれています。
城間組合長は次のように語ります。 「利益だけじゃない。牛が好きじゃないと『うしからやー』(牛飼い)は続けられない。そんな私たちの愛情も届けたい」

ていねいビーフ
経産牛をおよそ半年かけて再肥育。JAおきなわや全農のマニュアルに基づき、品質を丁寧にチェック。脂身と赤身が絶妙に調和し、深い旨みが特徴です。
すこやかビーフ
穀物飼料に加え、南城市で育った牧草を与えることで牛の胃腸を健やかに保ち、美しい肉質につながっています。
まごころビーフ
「うしからやー」(牛飼い)が我が子のように牛を育てています。愛情を込めた飼育で、そのまごころも一緒に味わえます。

ユインチホテル南城 総料理長
秋吉 実 シェフ のコメント:
「霜降りの高級和牛は脂が多く、あまり量を食べられません。『なんじょう和牛』は、外国産牛肉と高級和牛の中間に位置し、赤身と脂のバランスが取れています。旨みがしっかりしていて、食べ応えのある料理に向いています。」
切り落とし
手頃な価格の切り落とし肉で牛丼はいかがでしょうか。赤身と脂のバランスがちょうどよく、甘さ控えめの味付けでも深い旨みで満足感たっぷり。普段の牛丼が特別なごちそうに。
ロース
しっかりとした赤身の旨みと上品な脂の甘みが共存する「なんじょう和牛のステーキ」。旨味のある「なんじょう和牛」だから、塩と胡椒だけのシンプルな味付けでも、コクと香りが際立ちます。

「なんじょう和牛」を食べて応援しよう! なんじぃのロゴシールが目印です。

「なんじょう和牛」は、ふるさと納税の返礼品にも選ばれています。ふるさとの味を全国へ。愛情を込めて育てた南城市の和牛をぜひ、市外のご親戚・ご友人等へご紹介ください。
※詳細は下記リンクより、各ふるさと納税サイトでご確認ください。
