《2025年5月号》公共交通が描く未来

このまちで、住み続ける - 公共交通が描く未来

写真:市内を走るコミュニティバス「Nバス」。南城市役所を発着点に南城市内を運行し、 住民の「足」を確保しています。
お問合せ 交通政策課 TEL 098-917-5386

いまの「大丈夫」を、 未来も続けるために。

20年後、30年後。年齢を重ねたあなたの買い物や、お子さん・お孫さんの通学など、日々の外出を支える手段は、どのように変化しているでしょうか。

 「大丈夫、クルマがあるから」

いまはそう思えても、その先はどうでしょう?

南城市がこれからも「住み続けられるまち」であるために、交通の利便性や公共交通の維持は欠かせません。

高齢化や人口減少、運転手不足に財政問題。公共交通の現状を悲観的に語ることは簡単です。けれど私たちは、あえて希望に目を向けてみたいと思います。

 「大丈夫、Nバスがあるから」

そんな言葉が、これからも交わされる未来を、描いてみませんか? 公共交通とともに。

クルマを手放しても、高齢者の自由は守る「安全で健やかな」未来

  • 高齢運転者(65歳以上)の事故 沖縄県 令和5年 657件 ●全体の約22% ●前年比9.5%増
  • 高齢者の外出が減ると… 1 身体機能の低下 2 認知機能の低下 3 社会的つながりの減少

高齢運転者による交通事故は、いまや社会全体の大きな課題となっています。事故は被害者だけでなく、加害者やその家族にとっても深刻な影響を及ぼします。

突然の事故や体調の変化で、やむなく免許を返納し、運転をやめることになったとき、すぐに公共交通に切り替えるのは予想以上に大変です。だからこそ、まだ自分で運転できる今のうちに、少しずつ公共交通に慣れておくことが重要です。

また、バス停まで歩くことで自然と身体を動かす機会が生まれ、健康維持に役立ちます。 複数の移動手段を使いこなす暮らしへ、いまから少しずつ、踏み出してみませんか?

高齢者の多くが公共交通を利用する未来
 

返納前からちょっとずつ。

  • 50代 週に1度は バス通勤
  • 60代 バス利用、 だいぶ慣れた! 買い物も〜
  • 70代 免許返納! でも不安なし
  • 80代 毎日、外出が 楽しい〜

気軽に試せるNバスの市民料金

お問合せ:
・Nバス無料化について 生きがい推進課 TEL:098-917-5341
・OKICA・回数券について 沖縄バス南城出張所 TEL:098-963-5727

  • 65歳以上 無料 障がい手帳所持者 無料 生きがい推進課へ申請の上、 OKICAをご利用ください。

    ※高齢者等の無料化実証事業は令和8年3月末までの予定。お早めにお申込みください!

  • 未就学児 無料 小学生 80円 中高校生 80円 大人 160円 市民料金で乗車するには南城出張所にて OKICAまたは回数券を購入してください。

バス通学で、保護者もゆったり通勤「ゆとりのあるエコな」未来

  • 小中学生の通学 クルマ送迎率 小69% 中74% ※南城市内対象/令和6年調査/複数回答
  • クルマ送迎によるデメリット 1 交通渋滞の集中 2 体と脳が目覚めにくい 3 体力低下、肥満 など

南城市内の小中学生の通学手段は、約7割が保護者によるクルマでの送迎と見られています。徒歩は4割台、バス通学は1割台に留まっています。クルマでの送迎は、交通渋滞のほか、保護者にとっても大きな負担となります。

徒歩での通学が困難な場合は、バスを活用した通学も視野に入れてみてはいかがでしょうか。バス停までの徒歩を含むため、子どもの健康や自立心の育成、学習への前向きな姿勢など、さまざまな面で好影響が期待できます。

さらに、保護者にも時間のゆとりが生まれ、地域の渋滞緩和にもつながります。 何より、CO2排出量も削減され、未来を生きる子どもたちにとって、より良い環境を残すことにもつながるのです。

生徒の多くが通学で公共交通を利用する未来 個人のメリット	● 保護者の負担軽減とゆとり確保 	● 徒歩による体と脳の活性化 	● 徒歩による体力向上、肥満防止  社会のメリット	● 交通渋滞の緩和 	● 学校前の安全確保 	● CO2削減など環境負荷の軽減

入学で、送迎を卒業。

  • 急げ〜 渋滞で 遅刻〜
  • 入学を機にバス通学 少しゆとりが できたわ
  • 10年後 バス通学 増えたね
  • 30年後 渋滞、 減ったわね 空気もきれい〜

登校時の経路・時刻を確認しましょう

通学時の出発・到着時刻の例
Googleマップ

上記を参考に、Googleマップなどでもご確認いただけます。

移動を選べる、未来を選ぼう -南城市の 「モビリティ・マネジメント」 の取組み

モビリティ・マネジメント 移動手段を見直し、 住民一人ひとりの意識と行動で、 より快適でやさしい暮らしへと導く。

クルマはとても便利な交通手段ですが、過度に依存すると、交通渋滞をはじめ、事故や環境負荷の増大などを引き起こしてしまいます。また、公共交通の利用者が減ると、便数が減ったり、路線が廃止となるなど、クルマを持たない高齢者や子どもなど、移動に困る方々が増える可能性があります。

そうならないようにするためには、私たち一人ひとりが、クルマだけでなくバスやタクシー、自転車、徒歩を含めた多様な交通手段を少しずつ取り入れて使い分ける生活へと、意識や行動をシフトさせていく必要があります。 

  • 佐敷小学校6年生を対象に、名桜大学の寺本潔特任教授を招いた総合学習の授業。

    佐敷小学校6年生を対象に、名桜大学の寺本潔特任教授を招いた総合学習の授業。

  • 授業の中で制作した絵本。初めてNバスに乗車するストーリー。

    授業の中で制作した絵本。初めてNバスに乗車するストーリー。

南城市では、市民が今後も安心して生活を送ることができるよう、公共交通に慣れ親しんでいただく取り組み「南城市版モビリティ・マネジメント(MM)」を行っています。市内小学校でもMM教育に取り組んでおり、昨年度、佐敷小学校の6年生は公共交通の専門家や市の職員を講師とした講義を受けたことを足掛かりに、主体的に学習に取り組み、Nバスの魅力発信やオリジナルグッズの制作を行いました。

なかでも、あるチームが制作した絵本には、乗車時のマナーやNバスの魅力がわかりやすく描かれており、他の小学校にも製本して配布される予定です。

Nバス利用者の声

Nバス利用者の声

無料化になり外出、外食の機会が増えて便利になりました。
免許証返納してから、Nバスを利用して大変助かってます。
Nバスが無いと困る!

デマンド交通  「おでかけなんじぃ」

デマンド交通   「おでかけなんじぃ」 ご予約 TEL 098-988-1112

南城市ではNバス以外にも、デマンド交通「おでかけなんじぃ」を運行しております。電話などで事前に予約をして乗車する乗合型の交通システムです。専用の車両でお迎えに行き、市内の目的地までお送りします(久高島を除く)。

利用運賃
(1名1回)
一般    500円
市民75歳以上    200円
未就学児    無料
受付時間 平日    9:00〜18:00
土・日・祝    9:00〜16:00
ご予約 098-988-1112

関連リンク

このページは秘書防災課(広報係)が担当しています。

〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地
TEL:098-917-0256   FAX:098-917-5424

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