知念城跡(ちねんじょうあと)

知念地区にある知念城跡。沖縄最古の歌集、『おもろさうし』にも謡われた知念按司の居城とされています。知念城跡は自然の形のままの石を積んだ古い城と、一定の形に切った石を整然と積み上げる切石積みで出来た新しい城の二つの郭からできています。特に正門と裏門の石造りのアーチ門はつくりが美しく、印象的です。知念城跡では、平成14年度から行われた発掘調査で13世紀から15世紀を中心にした土器や輸入陶磁器、それに金属製品のほか、骨類や貝類などが出土しています。また、この場所は、明治時代まで番所や学校などとして使われ続けていたことから一帯からは当時の厨房跡なども見つかっていて中世から近代までのものが入り交ざった複雑な遺構となっています。一方、城の外には石畳の道を挟んで、古い屋敷が点在していて、付近には「受水走水」(うきんじゅ・はいんじゅ)と同様に稲作発祥の地と言われている泉=「ウファカル」もあります。知念城跡は昭和47年[ 1972年]に国から史跡に指定されています。

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