特定健診は、生活習慣に着目した健診のことで、問診、身体測定、血圧測定、血液検査、尿検査などを行います。メタボリックシンドロームや高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を早期発見し、早期対策に結びつけることが目的です。
特定健診は、高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、保険者が実施することになっています。標準的には、下記の特定健診の基本的な項目が実施されます。詳細な健診の項目は、一定の基準のもとに、医師が必要と認めた場合に実施されます。
メタボリックシンドロームの対策が目的の一つとなっているために、俗に「メタボ健診」と言われることもありますが、メタボリックシンドロームがわかるだけではありません。肥満を伴わない、高血圧、糖尿病、脂質異常症や、腎臓、肝臓の検査項目も含まれています。
| 特定健診の基本的な項目 | ・問診(服薬歴、喫煙歴等) ・身体測定(身長・体重・BMI・腹囲) ・医師による診察 ・血圧測定 ・脂質検査(空腹時中性脂肪、やむを得ない場合には 随時中性脂肪(空腹時(絶食10時間以上)以外に採血を行う))、 HDLコレステロール、LDLコレステロール ・血糖検査(空腹時血糖又はHbA1c,やむを得ない場合は随時血糖) ・肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP)) ・検尿(尿糖、尿たんぱく) |
| 詳細な健診の項目 | ・心電図検査 ・眼底検査 ・貧血検査(赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値) ・血清クレアチニン検査 ※一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施 |
また、検査項目には喫煙習慣の有無も入ります。喫煙は、動脈硬化の進展や脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを高める原因になるためです。
健診結果には、結果に応じて必要な情報が提供されますので、必ず確認してください。「精密検査を受けてください」「治療を受けてください」というようなアドバイスがある場合には、健診結果を持って医療機関を受診してください。
特定健康診査で見つかる高血圧や糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病は、初期には症状がありません。症状が進行してから病気が見つかったり、脳卒中や心臓病などの病気になってから見つかる場合もあります。特定健康診査は今の健康状態を確認し、生活習慣を見直す機会になります。ふだん持病などで医療機関にかかっている人も含めて、特定健康診査は、年に1回、必ず受診してください。
| 検査項目 | 対象年齢 | 受診間隔 | |
| 胃がん | 問診、胃部エックス線検査(バリウム) | 40歳以上 | 年1回 |
| 問診、胃内視鏡検査(胃カメラ) | 50歳以上 | 2年に1回 | |
| 肺がん | 問診、胸部エックス線検査(レントゲン) | 40歳以上 | 年1回 |
| 大腸がん | 問診、便潜血検査 | 40歳以上 | 年1回 |
| 子宮頸がん | 問診、視診、子宮頸部の細胞診、内診 | 20歳以上 | 2年に1回 |
| 乳がん | 問診、乳房エックス線検査(マンモグラフィ) | 40歳以上 | 2年に1回 |
