飼い主のいない猫について

飼い主のいない猫への対策

飼い主のいない猫については、さまざまな相談が市に寄せられます。不適切な餌やりや不衛生なふん尿など、理由はさまざまです。また、猫は繁殖力が強いことから不幸な命が増えやすい動物です。捕獲・処分して欲しいという相談もいただきますが、猫は法律で愛護動物と定められており、むやみに捕獲や処分を行うことができません。

このような飼い主のいない猫の問題解決のための方法として「TNR」といった活動があります。
「TNR」とは、T(トラップ:猫を捕まえて)N(ニューター:不妊去勢手術を行い)R(リターン:元の場所に戻す)といった、飼い主のいない猫を増やさないための対策です。手術を終えた猫からは子猫が産まれないため、頭数の抑制が見込まれます。

南城市では、公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、地域猫活動を行うボランティア 団体等と連携して TNR 事業を行います。
「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR (Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す、その印として耳先をさくらの花びらのように V 字カットする)」を実施することで、繁殖を防止し、「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関わる苦情や殺処分の減少に寄与する活動です。

地域に戻された飼い主のいない猫は、地域のボランティアにより、適切な方法で給餌し、トイレの設置やふん尿の清掃を行い、環境衛生問題が発生しないように管理をしていただいています。

行政枠利用実績

  手術頭数
平成30年度 110頭
平成31年度 95頭
令和2年度 75頭
令和3年度 34頭
令和4年度 115頭
令和5年度 143頭
(令和6年2月末時点)

公益財団法人どうぶつ基金とは
動物の適正な飼育法の指導・動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的とする団体です。

飼い主のいない猫をなくしていくためのお願い

飼い主のいない猫は、過酷な環境の中で交通事故や感染症などの危険にさらされながら、懸命に生きている「命あるもの」です。しかし、不適切な餌やりや不妊去勢手術をしていない飼い猫の放し飼いをすれば、飼い主のいない猫を減らしていくことができません。

かわいそうだからと、ただ餌を与えるだけでは子猫が次々に生まれ、かえって不幸な猫を増やし、生活環境を悪くして、住民トラブルの原因にもなってしまいますので、適切な管理をしないのであれば止めるようお願いします。

また、飼い猫は屋内飼養が推奨されています。飼い主のいない猫を増やさないためにも、繁殖を望まない場合には不妊去勢手術をして適正な飼育をお願いします。

このページは生活環境課が担当しています。

〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地
TEL:098-917-5318   FAX:098-917-5426

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