※平成17年5月30日厚生労働省から日本脳炎予防接種の積極的勧奨の差し控えが出て以来、日本脳炎の案内を控えてきましたが、平成22年4月1日厚生労働省より「日本脳炎について、積極的な勧奨を行う段階に至った(平成22年度においては3歳に対する初回接種)」とする通知に基づき、南城市では3歳のお子さんへの積極的勧奨を再開していますが、平成23年3月31日の『「日本脳炎の定期の予防接種について」の一部改正について』に基づき①及び②のお子さんについて積極的な勧奨(対象者への通知)を再開します。
①日本脳炎第1期(初回及び追加接種)の標準的な年齢の者
3歳(初回接種の標準的年齢)および4歳(追加接種の標準的年齢)
※接種期限:7歳6か月になる前日まで
②平成17年の積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃したお子さんへの積極的な勧奨の再開(2期接種)
※接種期限:20歳誕生日の前日まで
積極的な勧奨の差し控えが行われていた時期に定期の予防接種の対象者(~平成19年4月1日生)で1期接種を受けていたお子さんについては、保護者の希望があれば2期の接種可能ですので、健康増進課(098-917-5324)までご連絡ください。
接種年齢
- 1期:生後6か月~7歳半の前日
- 2期:9歳以上13歳未満
接種回数
- 1期初回:2回接種(標準的な年齢:3歳) 1~4週間間隔で接種
- 1期追加:1回接種(標準的な年齢 :4歳) 1期初回終了約1年後
- 2期:1回接種(標準的な年齢:10歳)
新しい日本脳炎ワクチンについて
【新しい日本脳炎ワクチンについて.doc】
新しい日本脳炎ワクチンは、日本脳炎ウイルスをVero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来株化細胞)で増殖させ、得られたウイルスを採取しホルマリンで病原性をなくしたもので、従来のワクチンと異なりマウス脳を使用していません。平成21年2月23日付けで新しい日本脳炎ワクチンが薬事法上の承認を受け、同年6月初旬から供給が開始されています。ワクチンの安全性については、薬事法上の承認を受けたことで国の安全基準を満たしていますが、他の予防接種ワクチンと同様に、副反応が起こる可能性はゼロではありません。予防接種の重要性、ワクチン、お子さんの体調等を十分考慮して予防接種を受けるようにしてください。
日本脳炎ってどんな病気?
- 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスの感染でおこる中枢神経(脳やせき髄など)の病気です。
- 日本脳炎ウイルスは、ブタの体でふえます。このウイルスは蚊によってブタから人にうつります。7~10日の潜伏期間の後、高熱・頭痛・嘔吐・意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。脳炎を発症した場合20~40%が死亡に至る病気といわれており、幼児や高齢者で死亡の危険が大きくなっています。
- このウイルスは不顕性感染(感染はしているが症状が現れない)が多いので、脳炎を発症してしまう人は100人~1,000人に1人とされます。脳炎のほか無菌性髄膜炎や夏風邪の様な症状で終わる人もあります。
- 全国的にブタでの流行は毎年6月からはじまり10月まで続きますが、この間に80%以上のブタが感染しています。
日本脳炎ワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)の主な副作用
まれに接種直後から翌日に、発疹(ほっしん)、じんましん、かゆみ等の症状がみられることがあります。また、全身症状としては、発熱・寒気・頭痛・だるさ・吐き気など、接種部位の局所症状としては、赤く腫れる、痛みなどが認められることがありますが、通常は2~3日に消失します。さらにごく稀に、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)という脳神経系の病気を発症することがありますが、70~200万回の接種に1回程度と考えられています。万が一発症しても、その多くは正常に回復し、通常再発しません。なお新しい日本脳炎ワクチンについては、まだ多くの子供たちに対して接種した成績がありません。