最終更新日:2026年06月22日
旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」は、豊漁と航海安全を祈願する伝統行事「ハーリー」が、県内各地で開催されます。ハーリーでは、沖縄の伝統漁船「サバニ」や爬龍船(はりゅうせん)に乗り込み、その速さを競い合います。南城市では旧暦5月4日にあたる6月18日に奥武島、6月21日に海野と馬天(津波古区)でハーリーが行われました。天気に恵まれ、会場となった各港では地域対抗での競漕や、職場の仲間などで組んだチームでハーリーに挑む姿が見られました。
奥武島では海への感謝と航海安全、大漁、地域の融和と繁栄を祈願する伝統行事「奥武島ハーリー(海神祭)」が開催されました。島民が東(あがり)と西(いり)に分かれて競う伝統の「本バーリー」では、漕ぎ手が橋から海へ飛び込みスタートする奥武島独特の「流れ船」などの七番勝負が繰り広げられ、5勝2敗で西が勝利を収めました。
船を持ち上げ勝どきをあげる西の船(奥武漁港)
東と西の真剣勝負
橋から海へ飛び込みスタートする「流れ船」
本バーリーを制した西の安次富彦治さんは、ことし初めてハーリー頭を務めました。安次富さんは「勝利は嬉しい限り。ここ数年の頭から引き継いだメンバーや練習、繋がりを大事にしたことが実った」と勝因を語り、「僕は先輩方が築いたものを受け継いだだけで、たまたま勝てた」と謙遜しながら喜びを噛み締めました。会場では小中学生の体験ハーリーや職域ハーリーも行われ、終日熱い歓声に包まれました。
今年で120回目の開催となった「海野ハーリー」では、開会前に子ども達がハーリー船でパレードする恒例の道ジュネーや、オープニングコンサートで機運を高めました。開会式で挨拶をした実行委員長の外間尹敏自治会長は、節目となる大会に参加したチームへ感謝を示し「先人たちの思いを繋げた、海野区の手作りイベントです。楽しいハーリーになるように頑張ってください」と激励しました。
初開催の苗字対抗戦(海野漁港)
御願バーリーで港内をパレード
職域ハーリーで熱戦を展開
区民による「御願バーリー」の後に行われた職域ハーリーには過去最多の24チームが参加し、熱戦が展開されました。今年は特別レースとして、同区に多い「外間家」と「運天家」、「儀間家」と「島袋家」による苗字対抗戦も行われ、熱烈な応援を受けながら各チームが力いっぱいに船を漕ぎ、競いました。結果は「運天家」と「島袋家」がそれぞれ勝利し、会場を大いに盛り上げました。
ハーリーを通して漁民の航海安全と豊漁、馬天港の賑わいの再生と区民の親睦を図り、共同一致の精神で活力ある地域づくりに寄与することを目的に開催する「馬天ハーリー」には、津波古自治会の班対抗の部、小学生の部、中学生の部、女子の部、一般の部(職域)、と多種多様な種目があります。
好タイムでの勝利を喜ぶチーム(馬天港)
最後まで諦めずに
息を合わせて前へ進む
馬天ハーリーならではの
港からの大歓声
会場では、模合仲間や同級生で組んだチームや、スポーツ少年団のチームなど様々な編成でハーリーを楽しむ姿が見られました。実行委員長兼代表役員の宮城雄一自治会長は「今年は班対抗に3班が初めて出場し、4班は久々に出場しました。若い方の参加も増えているようです」と目を細め、さらなる地域の盛り上がりに期待を込めました。
