1. 手編みの技と温もりを伝える。90歳の玉城盛明さんがトウツルモドキ家具作り講習会 (2026/07/30)

手編みの技と温もりを伝える。90歳の玉城盛明さんがトウツルモドキ家具作り講習会 (2026/07/30)

最終更新日:2026年07月30日

市内の海岸沿いの野山などに自生するツル性の植物「トウツルモドキ」を使った家具作り講習会が、稲福公民館で開かれました。講師を務めたのは、90歳の玉城盛明さんです。盛明さんの手編みの技術を伝えようと、地域の民生委員・児童委員の中磯美佐枝さんや、元民生委員・児童委員の玉城恒夫さんなどをはじめとするボランティアが中心となり企画しました。

手編みの技を次世代へ。90歳の玉城盛明さんがトウツルモドキ家具作り講習会 (2026/07/30)

カゴを編み込む玉城盛明さん(写真左)

中学生の頃から、家計を助けるためバーキ(竹)でカゴなどを作り、糸満などに売り行っていた盛明さん。「東風平から糸満に行く道中でみんな売れてなくなっていた。帰りに食堂でソーメンを食べるのが楽しみだった」と当時を振り返ります。社会人になり別の仕事をしながら、休みの日に制作を続け、那覇の卸商社へ納品していました。現在は趣味として、より加工しやすいトウツルモドキなどを使い、作品を作り続けています。

今回の講習会は、「元気なうちに技術を伝えた方がいい」という周囲の勧めを受けた盛明さんが恒夫さんに相談したことがきっかけでした。恒夫さんがミニデイサービスを運営する中磯さんらに協力を仰ぎ、開催が実現しました。

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    参加者へ手ほどきをする玉城盛明さん

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    玉城盛明さんの作品も展示

講習会には、同公民館で毎週木曜日に開かれているミニデイサービスの利用者や地域の方など約20名が参加しました。使用されたトウツルモドキは、1週間前に盛明さん、恒夫さん、ボランティアの知念健真さんの3人で採集し、枝葉を刈って乾燥させ、真っ直ぐな紐状に加工したものです。繋ぎ部分の厚みを揃えるため、盛明さん特製のカマを使った細やかな技も紹介されました。盛明さんの手ほどきを受けた参加者は、ユンタクしながら楽しくカゴを編み込んでいきました。

手編みの技を次世代へ。90歳の玉城盛明さんがトウツルモドキ家具作り講習会 (2026/07/30)

参加者で記念撮影

会場には盛明さんが制作したバーキやトウツルモドキの美しい作品も展示され、参加者からは「手で編み込む技術はぜひ後世に伝えてほしい」「普段おひとりでこれだけのものを作られているのは本当にすごい」といった称賛の声が上がっていました。

「今日のトウツルモドキは少し硬かった」と話す盛明さんは、「次はもっと良い材料を準備して挑戦してみたい」と、次回に向けた意欲をにこやかに語りました。