最終更新日:2019年12月20日
芸術家・岡本太郎は1959年と1966年に沖縄に来訪。同作品では当時の岡本太郎の視点を軸に、現在の沖縄を交錯させながら、沖縄を見つめます。
作品の中でも多くの時間を割いているのが南城市の離島、神の島・久高島のこと。葛山監督は「太郎の撮影した久高ノロの表情に魅了されて、映画の撮影をはじめた」と語ります。
「太郎と同じような気持ちになって、あるいは自分自身を内観するような気持ちで見て欲しい」(葛山監督)
映画の中では岡本太郎が見た、懐かしい沖縄の風景や人々の表情が登場します。一方で、600年以上の歴史を持つ久高島の秘祭「イザイホー」の継続を断念したときの島の人々の様子など、太郎を魅了した当時の沖縄が失われていく様子も収録されています。葛山監督は上映のあと、このように語ってくださいました。
「太郎は『沖縄にこそ忘れられた真の日本がある』と言っています。しかし太郎が見た当時の沖縄と今の沖縄は違ってきている。映画はあくまでも呼び水。この映画を見た方が自分自身を見つめ、もっと知りたい、もっと調べてみようという気持ちになっていただけたらと思います」