1. 野良猫との共存共栄を目指す 津波古自治会がTNR活動(2019/04/08)

野良猫との共存共栄を目指す 津波古自治会がTNR活動(2019/04/08)

最終更新日:2019年04月12日

飼い主のいない野良猫の繁殖を防ぐため、津波古自治会(高江州順達区長)が県内自治会で初めてTNR活動を実施しました。TNRとは、トラップ(捕獲して)・ニューター(不妊手術)・リターン(元の場所に戻す)の略称です。手術をした猫は耳先を桜の花びらの形にカットして、手術を施したことが判るようにします。

同自治会では公益財団法人どうぶつ基金の不妊手術チケット30枚を活用し、捕獲した猫を同基金に協力している動物病院で処置した後、それぞれ捕獲した場所で戻す活動を8日からスタートさせました。

手術を施した猫を捕獲した場所で放つ(4月8日:馬天港)

猫の繁殖期には「鳴き声がうるさい」との苦情や、庭の芝生にフンをされて困っていると言った声が自治会に寄せられ、対応に苦慮していました。また、湾港を中心に野良猫にエサをあげる人や、家庭で飼えなくなった猫を捨てる人が後を絶たず、頭を抱えていました。

高江州区長は「野良猫の問題は行政でも対応が難しい。住民のニーズがあれば自治会としてできるだけのことはやっていきたい」と自治会独自でTNR活動を実施した経緯を語りました。
野良猫については他の自治会でも同じ様な問題を抱えていると指摘し「猫との共存共栄を目指すため活動を続けていきたい。続けることで住民の意識も変わるはず。津波古がモデルとなり、近隣地域にも活動がひろがってほしい」と期待を寄せました。