最終更新日:2019年03月27日
南城市の子ども達が楽しく体験をしながらサンゴの魅力を学ぶ活動をしています。
「子ども達とサンゴを守るのに自分たちができることは?」を出発点に、小学生の子を持つ市内のお母さん達が立ち上げた『サンゴ守りんちゅ』では、活動を通して子ども達をジュニアサンゴリーダーとして育てています。
昨秋からはじまった活動では、イノーの探検やサンゴの植え付け体験、玉城青少年の家での南城市の海を題材にしたお話会、美ら海水族館でのサンゴ学習会、グラスボードで奥武島のサンゴを観察するなど子ども達と一緒に海とサンゴの魅力を学んでいます。
学習を通して、海と直接関係がないように思える日常生活でも、使い捨てのものをなるべく使わないようにする、食器洗いの時に油はいらない布で拭きとりなるべく洗剤を使わないなど、海を汚さない工夫ができることに気がつきました。
夏の様な日差しが降り注ぐ春分の日、子ども達はもっと海をキレイにしようと、佐敷干潟でゴミを拾いながら水辺の生き物たちと触れ合えるビーチクリーンを実施しました。
周辺地域の埋め立てにより、潮の流れが変わり砂地が増えた佐敷干潟ですが、干潮時にはシオマネキやヤドカリ、トントンミーなど水辺の生き物に触れ合うことができます。一方、ペットボトルや空き缶などの漂流ゴミや、不法投棄された家電製品など人間が捨てたゴミも多く、豊かな自然環境を壊す一因になっています。
参加した小学4年生の山田祐太朗くん、安蔵志紋くん、寺坂奏空くんの3人は、水辺の生き物を観察しながら協力してゴミを拾いました。
思った以上のゴミの量に驚いた山田くんは「こらからも海のゴミを拾っていきたい。家でもエコバックを使うなどしてゴミを減らしたい」と今日からできるゴミの減量について語りました。
プラスチックなど自然環境に悪いゴミが多いことに気がついた安蔵くんは「自然に対して自分達ができることをやっていきたい。ビーチクリーンも続けてゴミを減らしていきたい」と意気込みを語りました。
砂地だけではなく干潟部分にもゴミあったことにビックリした寺坂くんは「月に1回、ひとりが海にゴミを捨てると1年で12個のゴミになる。住んでいるみんなが同じように捨てるとものすごい量のゴミになってしまう。家でもゴミを捨てないように呼びかけていきたい」と振り返りました。
自然の干潟や浜辺が残っている南城市。美しい海とサンゴを守るため、ジュニアサンゴレンジャーの活動は続きます。
(写真・サンゴ守りんちゅ提供の写真含む)
※『ジュニアサンゴリーダー~サンゴ守りんちゅ~』の活動をフェイスブックで発信しています。
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