1. 佐敷小学校で平和学習「私の戦争体験記」(2018/06/15)

佐敷小学校で平和学習「私の戦争体験記」(2018/06/15)

最終更新日:2018年06月22日

沖縄戦の組織的戦争が集結したとされる6月23日を前に、佐敷小学校で平和学習が行われ、戦争体験者である瑞慶覧長方さん(86才)が「私の戦争体験記」と題してお話されました。

難しい言葉の説明を補足するために、株式会社がちゆんの平仲稚菜さんがサポートしました。瑞慶覧さんは大里出身で、戦争当時は13才。当時、のことを語ってくださいました。

「学校の勉強がみるみるうちに戦争の準備になりました。壕掘りや、松の木の皮はぎ。1945年3月、ちょうど修了式の日、朝から大空襲がありました」

そして4月1日に米軍が上陸。地上戦が始まりました。瑞慶覧さんは、戦争がはじまってから壕を転々とし、摩文仁で捕虜になるまでのお話をされました。

「今でも忘れられないのは摩文仁でのできごと。ある人が白旗を持って米軍に投降しようとみんなを説得していました。その途中、しげみから日本の敗残兵が出てきて『貴様はスパイか!』と言ってその男の人を首を切りました。兵隊によって壕を追われたり、食料を奪われたりと、戦争は人間が人間でなくなるもの。兵隊も被害者なのです。本当の加害者は誰なのかというものをしっかりと考える必要があります」

足の状態が良くない瑞慶覧さんですが、時折きつそうに座るものの、ほとんどの時間はお立ちになって、生徒一人一人の目を見つめるようにお話をされました。最後に次のような琉歌をお読みになりました。

「忘して忘ららん 戦世の辛さ 繰り返ちなゆみ 子孫の為に」(忘れても忘れられない戦争の辛さ 繰り返してはいけない 子や孫のために)