モビリティ・マネジメント(Mobility Management Education)とは、私たち一人ひとりの移動手段や社会全体の交通流動を 「人や社会、環境にやさしい」という観点から見直し、改善していくために自発的な行動を取れるような人材を育成することを目指した教育活動を意味します。
Nバス(支線バス) | 南城市市内線バス |
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おでかけなんじぃ | 南城市内(久高島を除く)運行する予約制の乗合バス(デマンドバス) |
路線バス(幹線バス) | 南城市と市内外を結ぶ幹線バス(沖縄バス(株)、(株)琉球バス交通、東陽バス(株)) |
タクシー | 南城市内2社(大里タクシー合名会社、合名会社山一交通) |
離島航路 | 久高海運合名会社(安座真港・久高島間を結ぶ航路) |
平成18年1月1日に1町3村(佐敷町・知念村・玉城村・大里村)の合併により南城市が誕生しました。
当時の公共交通の状況は、バス路線網が市内全域に整備されていましたが、運行本数が少なく、那覇バスターミナルを起点に路線網が形成されていることから、まちの拠点と位置づけている旧4町村の中心部を相互に結ぶ路線が不十分であり、移動のほとんどを自家用車に頼っている状況となっていました。また、バス停は、市内各地に点在しますが、傾斜地が多いことからバス停までのアクセスに不便を感じている方が多い状況となっていました。
このような状況を背景に、既存の路線バスで対応できないエリア、時間帯の移動を補完するため、平成25年度から10人乗り車両を使用し、ドアtoドアのデマンドバス「おでかけなんじぃ」の実証運行を行い、平成28年度から本格運行に至りました。
さらに、小中高生、高齢者などの交通弱者でも市内外の目的地へ移動可能となるような公共交通網を目指し、行政機関、交通事業者、市民を含めた協議を行い、平成31年2月15日に沖縄バス、東陽バス、琉球バス交通の3社と協定を締結し、平成31年10月を目標に市役所庁舎(平成30年5月28日移転)周辺を中心としたバス路線の再編実施を進めていきました。
再編に向け、市内を走行する①「幹線バス」、②「支線バス」、③「おでかけなんじぃ」の3区分に整理し、役割を明確し、以下のように整理しました。
①路線バス…路線バスを幹線バスと位置づけ、南城市と市外を結ぶ役割。
②支線バス…市役所を拠点に、市内各地を巡回する路線で、市内の移動を担う役割。
③おでかけなんじぃ…支線バスで対応できない地区や時間帯の移動を担い、支線バスのサポート役としての役割。
令和元年9月28日に南城市役所にて公共交通再編の出発式が開催され、令和元年10月1日より「Nバス(支線バス)」を運行、南城市役所を出発する複数の「幹線バス」も出発時間を等間隔(令和元年10月当時)で運行することとなりました。その後、令和元年12月より、「おでかけなんじぃ」の車両を10人乗りから5人乗りの新車両に生まれ変わり運行開始となりました。
持続可能な公共交通の運行に向け、行政、各交通事業者による取り組みはもちろんのこと、一人一人が、公共交通機関や自家用車を「かしこく」使い分けることが重要となっております。
南城市では、市民の皆さんが自発的に自動車から公共交通へ転換することを後押しするために、各交通事業者や教育関係者などの方々と協力しながら、様々な取組を行っています。