1. 知念小でキバナノヒメユリの学習会(2023/06/16)

知念小でキバナノヒメユリの学習会(2023/06/16)

最終更新日:2023年06月19日

絶滅危惧種のキバナノヒメユリの学習会が、知念小学校で開かれました。南城市や知念地域の魅力について調べ、学習を行っている同校4年生を対象にした学習会では、地域に自生するキバナノヒメユリについて理解を深めるため、『キバナノヒメユリ守る会』で保全活動をしている前城榮徳さんが講師として招かれました。

  • 知念小でキバナノヒメユリの学習会(2023/06/16)

    学習会の様子

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    苗を手に取り説明する前城さん(写真右)

可憐な黄色い花を咲かせるユリ科のキバナノヒメユリは、沖縄本島では那覇市繁多川と南城市の知念地域でしか自生していない貴重な植物で、絶滅危惧ⅠA類に指定されています。7月から9月が開花の時期で、花が咲くのは3日間ほどと短く、希少性の高い花として知られています。

前城さんは仲間と共にキバナノヒメユリの自生地で保全活動をしながら苗を育て、展示会などで希望者に配布しています。苗は同校にも提供され、校内のプランターで5年生と6年生が世話をしています。前城さんは「貴重なユリを絶やさないでほしい」と呼びかけました。

知念小でキバナノヒメユリの学習会(2023/06/16)

プランターのユリを観察する児童

講話後、児童は校内のキバナノヒメユリを観察し、特徴や希少性を学びました。毎日、ユリの成長を見ているという宇根琉心亜さんは「花が咲くのを見てみたい」と目を輝かせました。絶滅危惧種に指定されていることに驚いた長田宏吾さんは「高学年になったら水かけなどの世話をしてみたい。大切に育てて、増やしていきたい」と意気込みました。