1. 第1回南城市農業女子フォーラム(2021/01/09)

第1回南城市農業女子フォーラム(2021/01/09)

最終更新日:2021年01月14日

南城市で初となる農業に従事している女性による討論会『第1回南城市農業女子フォーラム』(主催:南城市 後援:内閣府沖縄総合事務局、南城市農業委員会)が、市役所1階の第会議室で開催されました。
 

  • 第1回南城市農業女子フォーラム(2021/01/09)

    会場の様子

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    農業女子トークを展開


南城市では、農業女子(=農業に従事する女子たち)の確保・育成プロジェクトをすすめています。その一環として、社会における農業女子の存在感を高め、併せて職業として農業を選択する女性の増加を図ることを目的に開かれたフォーラムには、市内外で農業に従事している女性農業者、女性経営者と農業大学生が登壇。『おしゃれできれいな農業女子』をテーマに、農業女子トークが展開されました。
 
 
【登壇者】
渕辺 美紀 さん (百名伽藍オーナー兼総支配人)
玉城 早貴子 さん (株式会社MOO MOO代表取締役)
上里 さゆり さん (Herb&Spice Garden 農業女子PJメンバー)
喜納 玲 さん (クリアファーム 農業女子PJメンバー)
山城 瑠唯 さん (沖縄県立農業大学生)
瑞慶覧 長敏 南城市長
ファシリテーター 大濵 絵里子さん
 
 
子育てをしながら女性だけで会社を起業し、現在は百名伽藍をはじめ幅広い業種を展開している渕辺さんは、「機械化、多角化、コラボレーションでこれから農業は変わっていく。いまがいいタイミングと思う」と、女性が農業で活躍できるいい流れが来ていると話しました。
 

市内で酪農を営む玉城さんは、「乳搾りでも炎症を見つけやすいなど、女性だからこそ細かい気づかいかできる」と、女性の細やかな視点での酪農を紹介しました。力仕事は機械化で解決できるところも多く、生産性を高めることで「農業に対する3K(きつい、きたない、給料が安い)というイメージを変えていきたい」と意気込みを語りました。
 
 
農林水産省がすすめている農業女子プレジェクト(PJ)のメンバーで、豊見城市でハーブなどを栽培している上里さゆりさんは「単価やおいしさ、ブランディングを楽しくつづけていきたい」と、楽に稼げる農業を提唱。自身の農業での失敗を『七転びちゃー転びー』と表現して、「農業での体験を多くの後輩に伝えていきたい。今回のようなフォーラムや勉強会をどんどん開いてほしい」と、人材育成への展望を語りました。
 
 
南城市内の新里区でハーブ類などを育て、大手食品会社への販路を作った喜納さんは、「農業は誰でもチャレンジできる」と、美味しいと思った野菜や、ほかの人が作ってこなかった野菜の栽培などの経験を語りました。PJメンバーでもある喜納さんは「心底かっこいい農業女子になりたい。楽しいことがたくさんある農業に飛び込んでほしい」と呼びかけました。
 

卒業後は南城市内の農業法人に就職を予定しているという山城さんは「農大でも女子が少ない。純粋に女性の農業者が増えてほしい」と現状を語りつつ「今日はかっこいい女性農業者からエールをもらえた」と振り返りました。
 

瑞慶覧市長は、「いろんな経験を聞かせてもらった。南城市には農業アクションプランがあり、女性が参加したほうが生産性もあがっていく。行政ができる分はしっかりバックアップしていきたい」と農業女子への期待を込めて、フォーラムを締め括りました。