文化財について

はじめに

文化財は、永く私たち市の人々が育んできた薫り高い日常生活の1つであり、地域の歴史と文化を知る大切な市民共有の財産であります。しかし、第二次世界大戦において、日本で唯一地上戦を体験した沖縄では、多くの人命とともに数多くの歴史的・文化的財産を失ってしまいました。そのような中で現在に残る多くの文化財は、沖縄県や皆が住んでいる地域を知るために、さらには祖先が生み育ててきた人としての知恵と工夫を継承していく上で、生きた教材となります。

地域の文化財

本市には、多数の文化財が旧集落を中心に分布しています。しかしながら、いまだ全ての文化財の考古学的調査や、由来などの民俗調査を実施するまでいたっていません。戦後の近代化によって一部の文化財はその様相を変え、破棄されている現状にあります。さらに、市特有の伝統的知識と技術(生業、年中行事、民話など)を記憶に残す古老も、年を追うにつれ確実に数が少なくなってきており、その記録保存と継承活用が危ぶまれています。
 また、地下に埋もれた貴重な文化財(遺跡)などは、まだ発掘調査が行われておらず、公共工事や民間の宅地などの開発などによって、遺跡の存在の危機を向かえることもあり、開発側と文化財保護行政の緊密な連絡調整が必要とされています。

文化財の保護への協力

国・県・市の関係法令により、市域の文化財に保護規制が加えられているものは、埋蔵文化財と指定文化財を合わせたものに相当します。
  そこで、市民の方々が、地域の文化財および歴史を守るための協力手段として、土地造成などの何らかの工事を行うにあたっては、役所の建築確認申請などの段階で事前にチェックされます。そして、文化財保護法にのっとた手続き等で文化課と調整することになりますので、ご協力をよろしくお願いします。

このページは文化課が担当しています。

〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地
TEL:098-917-5374  

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