『非認知能力』とは?

非認知能力とは

幼児教育が「後伸びする力」に

 海外の研究では、幼児教育がその後の生涯にわたる学業、仕事、家庭生活等で多面的に影響を与えることが明らかにされ、幼児教育に関心が高まっています。なかでもIQや学力(認知能力)以外の、数値では測れない「非認知能力」が注目されています(上図)。

幼児期は遊びの中で育つ

例えば、自制心や忍耐力といった非認知能力の高い子どもは、授業に集中し、粘り強く課題に取り組むなど、認知能力の向上が将来的に見込まれます。 非認知能力は幼児期に特に発達し、主体的な遊びのなかで培われると言われています。

 幼児期の遊びは、自分でやり抜く自立心や、あらゆることに興味を持つ探究心、人との関わりの中で生まれる思いやりやコミュニケーション能力などの非認知能力を育み、大人になってから豊かな「花」を咲かせる、後伸びする力の「種」と言えるでしょう。

子どもと社会のウェルビーイング。

ウェルビーイング

 高齢化、環境問題、健康や不平等の拡大など、現代における「豊かさ」は経済的側面のみでは測れないものになっています。そんな中、OECD(経済協力開発機構)は、新たな教育のフレームワーク「エデュケーション2030」の中で、これからの教育はウェルビーイングを重視すべきだと明記しています。厚生労働省は、この言葉を「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」だとしています。

 OECDでは、非認知能力を「社会情動的スキル」と呼び、ウェルビーイングな社会を推進するために特に重要な役割を果たすとしています。

 その子が将来、ウェルビーイングな社会でウェルビーイングな人生を送るために、幼児期の今、楽しく主体的に遊ぶことが大切です。

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