1. 介護予防講演会「住民が主役の地域づくり〜目指そう!地域の仲間と!歩ける100歳〜」(2024/01/20)

介護予防講演会「住民が主役の地域づくり〜目指そう!地域の仲間と!歩ける100歳〜」(2024/01/20)

最終更新日:2024年01月26日

大阪府大東市の保健医療部高齢介護室の課長で、理学療法士の逢坂伸子さんを招いての介護予防講演会「住民が主役の地域づくり〜目指そう!地域の仲間と!歩ける100歳」が、市役所1階で開かれました。南城市地域包括支援センターが主催し、介護予防に関心がある市民や民生委員・児童委員、自治会長、地域で福祉や介護に関わる方などが来場しました。

  • 介護予防講演会「住民が主役の地域づくり〜目指そう!地域の仲間と!歩ける100歳〜」(2024/01/20)

    講演する逢坂伸子さん

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    講演会の様子

逢坂さんは、厚生労働省「地域づくりによる介護予防推進支援モデル事業」広域アドバイザー、同省「地域づくりによる介護予防推進事業検討委員会」検討委員などを歴任。人生100年時代と言われ、介護給付費の増大や介護人材の不足が予測され、健康寿命の重要性が叫ばれている昨今、介護予防の運動「大東元気でまっせ体操」を大東市で展開して、住民主体の健康づくりを普及させました。自立した生活を送るために必要な筋力の維持や増強を目的とした同体操を、公民館、空き家、ホテル、有料老人ホーム、銀行のフロアなどで気軽にできるようにして、市内133団体、約2,700名が参加する「通いの場」を確立しました。

さらに、介護保険で認められているサービス以外の、窓ふき、ゴミ捨て、庭の手入れなど生活支援を、登録した住民サポーターが行う「生活サポート事業」もスタートさせました。同事業は、生活支援を利用者に提供したサポーターが謝礼金をもらうか、将来に同サービスを優先的に受けることができる「時間貯金」を選択でき、いま動ける時間を将来のために使えると好評で、住民相互で助け合う機運が醸成されました。

この2つの事業で、直近7年間で大東市の介護保険費を30億円削除することができ、要支援者数を減らし、介護職の方が重度者へ集中できる状況へ向かっています。

講演会では、南城市の介護保険料における年齢階級別人口の伸び率が紹介され、現状のままでは保険料が上昇し、支える介護職の不足に拍車がかかる予想が示されました。逢坂さんは「市民みなさんの心掛けひとつで、介護保険料の額は下げることができる。高齢者が元気なことで、地域は元気になる。南城市でもきっとできるはず」と、エールを送りました。

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    サークルの立ち上げを呼びかける

  • 介護予防講演会「住民が主役の地域づくり〜目指そう!地域の仲間と!歩ける100歳〜」(2024/01/20)

    サークルの活動内容を紹介

講演後には、南城市生きがい推進課の自主体操サークル立ち上げ応援事業の取り組みが紹介されました。南城市では、既に11カ所の地域で住民主体の自主体操サークルが立ち上がっていて、健康づくりの輪が広がっています。講演会には実際に地域でサークルを立ち上げた方も来場しており「逢坂さんの講演を聞いて、自分達がやっていることが、介護保険料の削減や介護予防に繋がっていると感じた。多くの自治会でサークルが立ち上がってほしい」と語りました。

 

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