1. 南城市で「Tourism × Web3 Summit」を開催。「DMOなんじょう」がデジタル技術で観光と市民の幸せを目指す(2026/03/26-3/28)

南城市で「Tourism × Web3 Summit」を開催。「DMOなんじょう」がデジタル技術で観光と市民の幸せを目指す(2026/03/26-3/28)

最終更新日:2026年03月30日

3月26日から28日にかけて、南城市文化センター・シュガーホールを主会場に「Tourism × Web3 Summit 2026 in 沖縄南城市」(主催:一般社団法人日本Web3ツーリズム協会、共催:南城市、DMOなんじょう株式会社、well f.m.一般社団法人)が開催されました。日本初のローカルゼブラ型DMO(観光地域づくり法人)として始動した「DMOなんじょう株式会社」の設立と、最新のデジタル技術を活用して持続可能な地域づくりを目指す「南城モデル」を世界へ発信する3日間となりました。

DMOなんじょう株式会社では、南城市の関係人口の創出のためにNFT(非代替性トークン)やWeb3(分散型インターネットの技術)を活用した地域経営と観光振興の日本初の試みを始めます。本サミット1日目となる26日には「地域と未来をつなぐDMOの設計図」と題して、市民や事業者を対象にNFTやWeb3を地域経営にどう組み込むかを具体化するセッションが行われました。

  • 「Tourism × Web3 Summit」サミット開催。DMOなんじょうがデジタル技術で観光と市民の幸せを目指す(2026/03/26-3/28)

    1日目のセッション様子。オンラインでも配信(26日、シュガーホール集会室)

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    DMOなんじょうの決意を語る知念厚代表取締役

オープニングセッションでは、DMOなんじょうの知念厚代表取締役が登壇。南城市観光協会を発展的に解消し、民間の効率性と公共の公平性を併せ持つ日本初の「ローカルゼブラ型DMO」として始動すること語り、デジタル住民証を通じて「温かいコミュニティを世界へ広げたい」と決意を述べました。主催者の岩下拓代表理事(日本Web3ツーリズム協会)は、「観光業界とWeb3業界がお互いの知見を繋ぎ合わせる議論の場にしたい」と呼びかけました。

 
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    観光とNFTの未来を語るパネルディスカッション

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    ワークショップでは南城市ファン獲得のアイデアを出し合う

パネルディスカッションやワークショップでは、3月25日に始動した次世代観光DX基盤「なんじょうNFTポータル」の解説や体験会が行われました。南城市DMOアドバイザーの善井靖氏(well f.m.一般社団法人 ファウンダー・理事)は、「NFTという手段で南城市の関係人口を可視化し、地域にお金が落ちるよい経済循環を作りたい」と展望を示し、東海大学の小谷恵子准教授は「NFTはあくまで手段であり、それを使って何をするかという『面白い企画』こそが重要」と強調しました。体験会では、参加者が自身のスマホでデジタル住民証NFT「なんじょう結いまーる証」を取得し、LINEでの手軽な操作感や、ボランティアやイベント参加など、地域への貢献に応じて付与され、市内の提携店舗で利用可能な地域ポイント「MORE MORE(モアモア)」の仕組みを体感。最後のワークショップでは参加者がグループに分かれ、世界中から南城市ファンを獲得するために「なんじょうNFTで実現したい南城の未来」についてアイデアを出し合いました。「一過性の観光客」を「ずっと南城を応援してくれるファン」に変えるヒントが詰まったワークショップとなりました。

行政の立場からDMOなんじょうの設立や「なんじょうNFTポータル」の導入を支援してきた南城市観光商工課の枝川佳平さんは、「NFTで市民と観光を繋げ、世界中に南城市のファンをつくりたい」と語り、1日目のセッションを締め括りました。

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    2日目の「Japan Tourism NFT Awards 2025」表彰式の様子

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    3日目の斎場御嶽でのエクスカーションの様子

2日目の27日には、「Web3実装の最前線とアワード」として、全国の最新事例と南城市のプロジェクト発表、「Japan Tourism NFT Awards 2025」が同ホールで開かれました。最終日の28日には、観光・自然・暮らしの現場からWeb3の可能性を感じる1日として、市内各地を巡る「Web3 × 南城:反・消費型エクスカーション、始動」が行われました。

観光を一時的な消費で終わらせず、デジタル技術を活用して関係人口を増やし、市民と訪問者が共に地域を豊かにしていく「感幸(かんこう)」の実現に向けた、実りある3日間となりました。