10⽉は「⾷品ロス削減⽉間」、10⽉30⽇は「⾷品ロス削減の⽇」です。(⾷品ロス削減推進法 第9条)
日本では食品廃棄物等(※)が年間2,372万トン発生しており、そのうち食べられるのに捨てられる食品ロスが年間522万トン発生しています。これは、国民1人当たりに換算すると、毎日おにぎり1個(113g)を捨てている計算です。日本の大切な文化である「もったいない」の心を忘れずに、できることから食品ロス削減に取り組んでみませんか?
※食品廃棄物等:飼料等として有価で取引されるものや、脱水等により減量した分を含む
なぜ食品ロスが問題になっているの?
・食品ロスを含めた多くのごみを廃棄するため、ごみ処理に多額のコストがかかっています。
・可燃ごみとして燃やすことで、CO2排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境負荷が考えられます。
・経済の観点では、食料を輸入に頼る一方で、多くの食料を食べずに廃棄している状況は無駄があります。
・人や社会への観点
では、多くの食品ロスが発生する一方で、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている状況です。
食品ロスはどこから発生しているの?
食品ロスの主な発生要因として、事業系では規格外品、返品、売れ残り、食べ残しなど、家庭系では食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)、皮の剥きすぎ(過剰除去)などがあげられます。
食品廃棄物等の発生状況【資料:農林水産省及び環境省(令和2年度推計)】
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食品廃棄物等 |
うち食品ロス量 |
食品関連事業者 |
1,624万トン |
外食産業 |
81万トン |
275万トン |
食品製造業 |
121万トン |
食品卸売業 |
13万トン |
食品小売業 |
60万トン |
一般家庭 |
748万トン |
過剰除去 |
33万トン |
247万トン |
直接廃棄 |
109万トン |
食べ残し |
105万トン |
合計 |
2,372万トン |
合計 |
522万トン |
☑ 私たちにできること
□ 買物に出かける前に、冷蔵庫や食品庫にある食材を確認する。
□ 期限の短い食材は、冷蔵庫や食品庫の見やすい位置に置く。
□ 買物する際は、利用予定と照らして手前取りや見切品の活用を行う。
□ 家族の予定や体調も確認し、食べきれる分だけ作る。
□ 食材の末端部分等も上手に調理し、過剰除去を避ける。
□ 野菜は、冷凍や乾燥などの下処理をして、小分け保存する。
□ 嫌いな物でも残さず食べきる習慣をつける。
□ 残った食材や料理は、アレンジして上手に食べきる。
□ 余っている食材をフードバンク等に寄付する。
□ 外食時は、食べきれる量だけ注文する。
□ 食品ロス削減に取り組む事業者を積極的に利用する。