~首里城火災から1年~ 市長メッセージ 2020.10.31

 南城市庁舎は高台にあり、そこからは久高島や中城湾が見わたせます。晴れた日には遠くの勝連半島もくっきりと見ることができ、およそ600年前の尚巴志も同じような景色を眺めていたのだろうかと想いを馳せ、そこにロマンを感じます。
 その尚巴志と深い関わりのある首里城は、琉球王国時代の政治や祭祀を行う場所として整備され、国王の居城としての役割も果たしてきました。
 先の大戦で消失したものの、幾度もの調査を経て1992年に復元、再建が行われ、日本と中国の建築様式を見事に取り入れた沖縄文化の独自性を最もよく現した琉球最大の木造建築物として、沖縄の人々にとってはかけがえのない宝となりました。
 それだけに、令和元年10月31日の火災によって崩れ落ちる首里城を目の当たりにし、県民の喪失感は大きく、沖縄県全体に衝撃をあたえるものでした。
 首里城は、尚巴志を生んだ我が南城市にとっても関係が深く、私自身もニュースを見た時に絶句したことを今でもはっきりと覚えています。
 あれから1年、県内外を問わず、国外からも多くの支援や励ましが届けられました。その中には、南城市民からの募金約100万円も含まれております。
 現在、世間では新型コロナウイルスの感染がまだまだ予断を許す状況ではなく、人々の活動も大きく制限を余儀なくされておりますが、首里城復興に向けても、引き続き取り組んでいかなければなりません。
 市民の皆様におかれましては、首里城に対するそれぞれの想いが詰まっているかと思いますが、どうか今後とも一緒になって、首里城復興に向け、歩みを進めてまいりましょう。
                                   南城市長 瑞慶覧 長敏
 

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