1. DXへの理解を深め実践へ。管理職向け研修を実施(2025/11/25)

DXへの理解を深め実践へ。管理職向け研修を実施(2025/11/25)

最終更新日:2025年11月27日

南城市職員の管理職を対象とした研修会「DXの推進と管理職の役割〜自治体DXとAI時代のマネジメント変革〜」を、市役所1階大会議室で開催しました。デジタル技術の急速な進展を受け、行政サービスの質の向上と業務効率化の両立が求められている中で、南城市の今後のDX推進に向けた重要なステップとして位置づけられています。

  • DXへの理解を深め実践へ。管理職向け研修を実施(2025/11/25)

    講師を務めた森戸裕一氏

  • DXへの理解を深め実践へ。管理職向け研修を実施(2025/11/25)

    グループごとにフィードバックを行い、理解を深める

本研修は、総務省の地域情報化アドバイザー派遣事業を活用して開催されました。講師には、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会代表理事であり、ナレッジネットワーク株式会社代表取締役の森戸裕一氏を迎え研修が行われました。

森戸氏は、「IT(効率化)とDX(価値変革)の本質的な違い」や「管理職に求められる組織マネジメントスキル」について、他自治体の事例や成功例を交えながら解説。特に、人員減や業務量の増加により、管理職が事務的な業務も担う「プレイングマネージャー」化している現状に言及し、「タスク志向から成果志向への意識転換」の必要性を強調しました。

また、DX推進における管理職の役割について、「ITツールの導入は最後でいい。最も重要なのは変革のビジョンを描き、判断責任を担うこと」と指摘。目先のコストや手間を超えた、将来的な価値を見据えた長期的な視座の重要性が語られました。

さらに、慢性的な人手不足が続く中で、管理職が内部人材だけに頼る「内製主義」から脱却し、外部リソースを戦略的に活用する必要性があることを訴えました。内部人材の戦略的な活用、官民連携(PPP)、住民参画の推進など、多様な資源を活用したマネジメントが求められていることも話されました。

研修を終えて、講師を務めた森戸氏謝辞を述べた南城市企画部の泉直人部長は、参加した管理職へ「自らが描く南城市の将来像と市の総合計画を照らし合わせ、自部署の目標達成に向けたマネジメントを実践してほしい」と呼びかけました。

南城市では係長・一般職向けの研修も予定しており、全庁的なDXの理解促進と実践に向けた取り組みを継続してまいります。