1. 奥武観音堂410年祭 伝統文化を奉納(2025/11/09)

奥武観音堂410年祭 伝統文化を奉納(2025/11/09)

最終更新日:2025年11月14日

奥武島の中心にある観音堂前で「奥武観音堂410年祭」が行われました。5年ごとに行われていますが、「405年祭」はコロナ禍で中止となったため、10年ぶりの開催となります。

奥武観音堂410年祭

男性によるスーマチ

島の人々にとって心の拠り所である観音堂は、今から約400年前、中国の船が暴風で漂着したことが始まりとされています。島の人々が遭難者を助け、船を修理して国元へ送り返したところ、そのお礼として観音像が贈られ、祀られたのが奥武観音堂の由来といわれています。

  • 奥武観音堂410年祭
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この日、堂前では、男性による棒術と女性による臼太鼓(ウシデーク)が奉納されました。棒術では、小学生を含む島の男性たちが、漁の道具である櫂や槍を使った型を次々と演じ、最後は全員が渦を巻く「スーマチ」で締めくくりました。

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女性たちは、臼太鼓の厳かな音に合わせて舞を奉納し、静けさの中に力強さを感じさせる演舞となりました。

  • 奥武観音堂410年祭
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実行委員長の秋本康治区長は、「奉納された棒術や臼太鼓は、観音堂に対する区民の崇高なる敬虔な思いであり、島の大切な伝統文化です」と語りました。また、準備には多くの区民が協力し、島外に住む高校生も参加しました。「こうした高校生の力は奥武にとっての希望であり、今後の伝統継承や地域振興の力になってほしい」と期待を寄せました。

奉納行事のあとは記念式典や祝宴が行われ、地域の絆を改めて確かめる一日となりました。