1. 津波古区で赤十字防災セミナー「避難所運営ゲーム」(2025/08/31)

津波古区で赤十字防災セミナー「避難所運営ゲーム」(2025/08/31)

最終更新日:2025年10月02日

南城市総合防災訓練にあわせ、津波古区では地震を想定した避難訓練と防災セミナーが行われました。会場となった公民館には地域住民が集まり、日本赤十字社沖縄県支部の崎山翔平さんを講師に「避難所運営ゲーム」を体験しました。

  • 津波古区で赤十字防災セミナー「避難所運営ゲーム」
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セミナーでは、まず東日本大震災での事例を紹介し、「避難所は行政職員だけでなく、避難者自身が主体となって運営する必要がある」ことが説明されました。その後、参加者はグループに分かれ、体育館や教室の間取り図をもとに避難者を配置するゲームを実施。避難者はカードで表現され、年齢・性別のほか健康状態や国籍などさまざまな背景を抱えており、現実に近い課題への対応が求められました。

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ゲームでは、発熱した避難者を別室に隔離したり、仮設トイレの設置場所を工夫したりと、グループごとに知恵を絞りながら対応。参加者は前のめりで取り組み、当事者意識の高まりが感じられました。

最後に崎山さんから検証が行われ、動きにくい生活が続くと、高齢者の筋力が弱り、歩けなくなる恐れがあるため、避難所では安全に歩ける動線の確保が重要であること、また、更衣室は男女別にし、防犯や安心感を高める工夫のほか、運営責任者に男女双方を配置し、幅広い意見を反映する重要性などが指摘されました。

参加した住民のひとりは「発熱者への対応やトイレの準備など、実際に運営することの大変さを実感した。災害時には心して行動したい」と話し、学びを地域の防災力向上につなげる意欲を示しました。