最終更新日:2025年09月18日
2025年8月9日から2026年3月1日まで、南城市知念にある南城美術館で、「Oh Deer 現代美術グループ展×名和晃平作品設置記念」が開催されています。本展覧会は、新たに収蔵した名和晃平氏の作品《Trans-Deer(Flame)》の設置を記念し、国内外12名のアーティストによる多彩な作品が展示されています。
タイトルの『Oh Deer』は、「Deer」と「Dear」を掛けたもの。イギリス英語で「Oh Dear」は「おやまあ」「あらまあ」という驚きを表す。
名和晃平氏は、さまざまな素材と最先端技術を融合させた彫刻・インスタレーション作品を手がけるアーティストで、国内外の美術館にその作品が所蔵されています。今回収蔵された作品は美術館の屋外に設置され、緑に囲まれた海を一望できる場所に、神秘的な鹿の彫刻が静かに佇んでいます。
多様なアーティストの作品
神秘的な鹿の彫刻
グループ展は、「Material(素材)」「Dialogue(対話)」「Synergy(協同作用)」という3つのテーマを軸に構成されており、異なる背景をもつアーティストたちによる、ジャンルを超えた表現の共演が楽しめます。南城市出身の津波博美さんの作品や、シュガーホールのレリーフを担当した能勢孝二郎さんの作品も見どころのひとつです。
津波博美さんの作品
能勢孝二郎さんの作品
本展のキュレーターを務めるのは県出身の内間直子さんで、「活動拠点の異なるアーティストが集まるので、さまざまな人が見に来てくれると嬉しいです。アートは敷居が高いと思われがちですが、作品を見てどう感じるかは自由。美術館に行ってアートを楽しむのがもっと身近になって、ドキドキ・ワクワクする感覚を体験してほしい」と語りました。
また、作品の楽しみ方については、「南城市のきれいな景色を眺めながら、ゆっくりと作品を鑑賞してほしい。もう少し情報がほしいなと思ったら、横に置かれた作品集を読んだり、トークイベントに参加して理解を深めたり、作品タイトルの横にあるQRコードから詳細情報にアクセスすることもできます」と紹介しました。
会期中は、アーティストトークをはじめ、アートキャンプやワークショップなど、多彩な関連プログラムも開催予定です。ぜひこの機会に南城美術館を訪れ、アーティストの作品を堪能してみてはいかがでしょうか。