1. 斎場御嶽で鮮やかな行列。聞得大君の「御新下り」記者発表(2025/08/29)

斎場御嶽で鮮やかな行列。聞得大君の「御新下り」記者発表(2025/08/29)

最終更新日:2025年09月04日

琉球王国時代の最高神女である「聞得大君(きこえおおきみ)」の就任儀礼「御新下り(おあらおり)」を再現したイベントの開催を前に、一般公募で選ばれた聞得大君役の西村綾織さんらが出席し、市役所で記者発表が行われました。

  • 聞得大君記者発表

    (写真左から)宮城会長、西村さん、新里さん、當眞副市長

  • 聞得大君役に選ばれた西村綾織さん

    聞得大君役に選ばれた西村綾織さん

本イベントは、南城市民、県民、世界中の人々の幸せを祈り、尚巴志ハーフマラソン、南城市まつりの安全祈願を目的としています。今までは4年に1度の開催でしたが、地域文化の継承と観光振興を図るため、今年から毎年開催することが決まり、今回初めて聞得大君役を一般公募で選出することになりました。

御新下りの演出を手がける、沖縄伝統音楽野村流保存会の宮城竹茂会長は、「この文化をなんとかして残したいと思い、数少ない資料を参考に想像を膨らませて演出した。今後は毎年開催するとのことなので、演出の幅も広げていきたい」と語りました。

今回、聞得大君役に選ばれた西村さんは、「イベントには今まで裏方として関わっていた。市民でつくりあげる行列にとても感動し、聞得大君役は憧れだった。次の世代にもつないでいけるように頑張っていきたい」と意気込みを語りました。

初代聞得大君役を務めた新里春加さんは、「寂しい気持ちもあるが、南城市には素晴らしい人材がたくさんいるので、今回引き継ぐことができて嬉しい。今後もこのイベントを大切にしていきたい」と話しました。

本イベントは、令和7年10月25日の18時半〜19時半、知念郵便局から斎場御嶽までの道のりを、艶やかな琉装に身を包んだ約80名の市民が練り歩きます。