最終更新日:2025年07月11日
沖縄戦における日本軍の組織的戦闘が終結したとされる6月23日、「沖縄慰霊の日」に、南城市玉城糸数にある糸数アブチラガマで慰霊祭が執り行われました(主催:糸数区)。
糸数アブチラガマは自然洞窟で、日本軍による陣地壕や倉庫として使用されるようになり、のちには南風原陸軍病院の分室となった場所です。病院の撤退後は、避難した住民や負傷兵、日本兵たちが入り交じり、極限状態の中で生活を強いられました。
戦後80年という節目を迎えた今年の慰霊祭では、糸数区民やガイド、遺族、関係者らがガマを訪れ、静かに鎮魂の祈りを捧げました。
糸数区の知念利宏区長はあいさつの中で、「今年は沖縄戦終戦から80年の節目。過去の悲劇を忘れることなく、次の世代へ伝え続けていく責任がある。この慰霊祭を続けていくことが、未来への平和の一歩になる」と述べ、恒久平和への誓いを新たにしました。