1. 馬天小3年生がブクブクー茶の授業。童謡「茶摘み」からお茶の文化を体験(2025/06/05)

馬天小3年生がブクブクー茶の授業。童謡「茶摘み」からお茶の文化を体験(2025/06/05)

最終更新日:2025年06月09日

馬天小学校の3年生が、音楽の授業を通して沖縄の伝統的なお茶「ブクブクー茶」を体験しました。授業は、童謡「茶摘み」をきっかけにお茶文化へ関心を深めることを目的とし、音楽教諭の具志堅真喜子さんが構想をあたためていました。具志堅さんから相談を受けた地域コーディネーターの仲真瑠衣さんが協力し、地域の方やお茶の専門家につないだことで授業が実現しました。

馬天小3年生がブクブクー茶の授業。童謡「茶摘み」からお茶の文化を体験(2025/06/05)

ブクブクー茶を泡立てる

音楽の授業で「茶摘み」の歌と手遊びを習った3年生は、これまで「煎茶」や沖縄の「さんぴん茶」、「抹茶」などを実際に飲み比べて違いを学んできました。今回は集大成として、ブクブクー茶の普及活動をしている沖縄伝統ブクブクー茶保存会を招いた特別授業が、授業参観日に合わせて行われました。

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    講師が泡立てたお茶に驚く児童

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    ブクブクー茶で乾杯

文化庁の「100年フード」にも認定されたブクブクー茶は、硬水を用いて泡立てる沖縄ならではのお茶です。一時は戦火で道具が消失し途絶えたものの、東京で奇跡的に発見された道具をもとに復元されました。

具志堅さんは「抹茶などとは違い、ブクブクー茶は“振って点てる”お茶。その違いを体験して、日本や地元の文化に誇りを持ってほしい」と授業の意義を語りました。講師を務めた同保存会の平良秀美さんは、「江戸時代からあるお茶で、お米で作られていて赤飯も入っています。お祝いの席などで飲まれていました」と、その歴史を児童にわかりやすく伝えました。

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    思い思いにお茶を楽しむ

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    お茶の苦味に顔をしかめる児童

講師から泡立ての方法を習った児童は、茶筅(ちゃせん)でお茶を振り大きな泡を立て、歓声をあげて喜びました。児童からは「お茶はさんぴん茶の味がして、泡は苦い」、「こんなに泡立つとは思わなかった」と感想が挙がり、心に残る体験となりました。