最終更新日:2024年11月18日
なんじょう市民大学では、市民大学生以外も受講できるオープン講座を開催しています。今年度のオープン講座は、アメリカ西海岸の環境先端都市「ポートランド」をテーマにした講演会が開かれました。
講師の山﨑満広さん
市民大学生や一般の方が参加
講師を務めたのは、ポートランド市開発局に勤務し、産業開発マネージャーとしてまちづくりに関わった経歴を持ち、日米の自治体や企業と協力して様々な都市デザインを手掛けているサスティナブル都市計画家の山﨑満広さんです。
「環境にやさしい」、「住みやすい」といった自然や住環境、「スポーツ産業の集積地」、「全米最大の半導体工業地域」、「スタートアップが盛り上がっている」などのビジネス、「クリエイティブなまち」、「クラフトビール造りが盛ん」、「グルメなまち」、「ベジタリアンに優しい」など、様々な分野で全米一のまちと言われているポートランドを紹介した山崎さんは、まちづくりで一番重要なことは「ビジョン」と明言しました。
ポートランドの「素晴らしい自然、活発な市民参加、持続可能な社会」という明確なまちづくりのビジョンを引き合いに「10年後、20年後の自分のまちがあるべき姿がビジョン。南城市にいる人達で作り上げなければならない」と、地域発信のまちづくりの意義を示しました。都市計画の手法やデザインする方法を教えてくれる専門家や、行政とタッグを組み「そこに南城市の人の意見、意識、言葉、感情を入れて作っていくことが最適です」と語りました。講演後にはグループチャットが行われ、参加者が南城市のまちづくりに活かせそうなアイデアを出し合いました。
グループチャットでまちづくりの意見やアイデアを出し合う
参加者から多くの質問があがる
最後には質疑応答が行われ、「まちづくりのビジョンに子どもたちの教育を入れることはできるか」や、「企業や商業を誘致したほうがいいか」などの質問があがりました。企業や商業の誘致について山崎さんは「製造業の場合は、原料の生産者、加工業、販売者なども地元でできる。どうやったら地元にお金が回るかを考えることも大切」とアドバイスしました。
参加者からは「ポートランドのように賑わいのあるまちを作りたい」といった感想が聞かれるなど、南城市の未来を考える講演会になりました。