最終更新日:2024年10月11日
斎場御嶽周辺で自動運転バスの実証実験を行う「南城市における自動運転実証事業」の記者発表を、10月4日に市役所で開きました。同事業は、「地域住民に向けた地域交通の維持」および「観光客向けの二次交通拡充」を目指し、自動運転にかかる安全性の検証に取り組み、自動運転サービスの実装を目指すことを目的に実施します。南城市内での実証実験は、昨年度に続き2回目です。
今年度は国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金を活用して、昨年度と同じ斎場御嶽周辺で自動運転バスの実証実験を行います。記者発表で古謝景春市長は「この実証事業が自動運転技術の普及と公共交通の改善に繋がり、市民の暮らしと、観光客の旅行体験向上に寄与することを期待します」と述べました。
自動運転バスの実証実験を発表
実証実験に使用する車両
実証実験では、自動運転バスが斎場御嶽から知念体育館前までの約800メートルの区間を往復します。昨年度と同じ区間ですが、今回はブレーキやアクセルなどが自動の「レベル2」で行われます。走行区間の地図を3Dデータ化し、衛星利用測位システム(GPS)の位置情報と照ら合わせながら走行し、遠隔監視システムで車内状況も把握します。また、交通量の多い国道331号の約30メートルは運転手の手動操作に切り替えて運行します。
11日の体験試乗会の様子
車内の様子
11日には関係者を対象とした試乗体験会が行われ、南城市からは當眞隆夫副市長、具志堅兼栄教育長、玉那覇勲土木建築部長が参加しました。遠隔監視システムや、バスに設置されたカメラやセンサー等の説明を受けて、走行ルートを試乗しました。
12日から18日にかけては一般の方を対象とした試乗が行われ、予約なしで誰でも無料で乗車できます。片道15分、時速20キロ未満で走行し、午前9時から午後4時50分に1日10便を予定しています。バス停は斎場御嶽と知念体育館前駐車場のほか、区間内の「がんじゅう駅」と東屋等に設置されます。