1. 伝統の獅子舞を披露。稲嶺「八月十五夜遊び」(2024/09/22)

伝統の獅子舞を披露。稲嶺「八月十五夜遊び」(2024/09/22)

最終更新日:2024年09月25日

南城市無形民俗文化財で、400年の伝統がある「稲嶺の獅子舞」が、同区の伝統行事「八月十五夜遊び」で披露されました。同行事では旧暦8月13日から15日にかけて、地域の拝所や公民館、農村公園などで道ジュネーを行い、舞方棒、琉球舞踊、獅子舞を区民が演じます。今年は台風の影響で道ジュネーのみを旧暦8月13日にあたる9月15日に行い、公民館での演舞は1週間後の9月22日に行いました。

伝統の獅子舞を披露。稲嶺「八月十五夜遊び」(2024/09/22)

八月十五夜遊びで披露された「稲嶺の獅子舞」(青年会の演舞)

十五夜遊びの舞方棒と獅子舞は、中学生、高校生、青年会がそれぞれ演じます。同区の子ども達が通う大里中学校では、生徒が夏休み期間中に地域の伝統芸能を学び、披露する「ふるさと伝統芸能まつり」があり、稲嶺区の中学生は高校生や青年会、区の伝統芸能保存会などから舞方棒、琉球舞踊、獅子舞の指導を受けています。基本の型がありますが、中学生は舞台から飛び降りて登場したり、青年会は観客との絡みを多くしたりするなど、年代によって違いが見られるのも十五夜遊びでの獅子舞の特徴です。

中学生の頃から獅子舞を演じ、現在は青年会長を務める知念潤太さんは「稲嶺の獅子舞は地に足がついた演舞で、本物の迫力がある」と語ります。今年は初めて後方を演じることになり「前方をサポートしながら、稲嶺らしい獅子を演じたい」と意気込み、大トリの獅子舞を演じました。演舞後、会場からの拍手喝采に「ベストを尽くせたと思う」と、清々しい表情で語りました。

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    高校生による力強い獅子舞

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    掛け合いが見ものの「稲しり節」

行事では、中学生による琉球舞踊、老人会と民踊サークルによる踊り、民謡愛好会による歌三線のほか、掛け合いが見ものの保存会による「稲しり節」なども上演され、会場となった公民館は熱気に包まれました。