最終更新日:2024年06月27日
沖縄戦時中に、糸数区のアブチラガマで命を救われた元日本兵の日比野勝廣さんの娘の日比野裕子さん、清水糸子さん、中村桂子さん、柳川たづ江さんの姉妹がアブチラガマを訪れ、ガマに隣接する糸数アブチラガマ案内センターで平和に関する講話を行いました。
(左から)柳川たづ江さん、中村桂子さん、清水糸子さん、日比野裕子さん
勝廣さんは戦時中に負傷し、南風原陸軍病院の分室となっていた糸数区のアブチラガマで約3カ月過ごし、住民から食料をもらうなどして命を取り留めました。戦後、勝廣さんは何度も糸数区を訪れて住民と交流し、平和を訴えてきました。勝廣さんが亡くなった後も4姉妹が同区を訪れ、故人の思いを繋いできました。
今回は柳川たづ江さんによる腹話術と、中村桂子さんによる講話を通して、勝廣さんから聞いた戦争体験、自分だけが生き残った葛藤、糸数の方への感謝などが語られました。
腹話術で勝廣さんの戦争体験を伝える柳川たづ江さん
「父の思いを届けたい」と語る中村桂子さん
「戦争は二度と起こしてはならない」との勝廣さんの思いをバトンタッチされたと話した中村さんは、平和の尊さを訴え「皆さんの心の中で、平和のバトンを受け取ってほしい」と呼びかけました。