最終更新日:2024年06月24日
『令和6年 南城市戦没者慰霊祭』(共催:南城市遺族連合、南城市)が、市グスクロード公園内の特設会場で執り行われました。参列者は沖縄戦で亡くなられた方々を祀った『慰霊之碑』へ手を合わせました。
御霊へ手を合わせる
慰霊碑へ焼香
慰霊祭には沖縄県遺族連合会、南城市遺族連合、市役所関係者、市議会、市区長会、市老人クラブ連合会、市女性会など各種団体の代表や、一般の方などが参列しました。市の児童生徒を代表して参列した大里中学校3年生の金城梨世さんと与那国由衣さんは、二人で協力して作成した弔辞を述べました。
弔辞を述べる金城梨世さんと与那国由衣さん
金城さんは「自分の家族がもし亡くなったら、すごく苦しい気持ちになる」と、戦争で家族が亡くなった方の気持ちになって弔辞を読み上げました。与那国さんは「私達の世代は戦争での出来事の認識が弱いと思う。同世代の人にも戦争を知ってもらえるように読みました」と話しました。
美しく咲き誇る月桃の花、透き通るようなエメラルドグリーンの海、私たちは今、この美しい沖縄で、平和に暮らすことができています。七十九年前、この景色が、多くの命と共に、奪われました。
戦後七十九年、今では世界中の人々が、「平和」を願い、命の尊さについて考えています。しかし、戦争体験者から直接話を聞く機会が減り、私たち若い世代から、戦争という出来事に対する危機感が薄れていると感じます。
沖縄戦が忘れられてしまったとき、また、あの悲劇が繰り返されてしまうのでしょう。これからの未来を守るためにも、過去を知り、今、語り継いでいく。それが私達ができる、平和のための行動です。
もう二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、私達が、「語り継いでいく。」
この先も、沖縄が平和であることを願って。
大里中学校 金城梨世
与那国由衣