1. 10年に1度の組踊「大城大軍」堂々上演(2023/11/12)

10年に1度の組踊「大城大軍」堂々上演(2023/11/12)

最終更新日:2023年11月15日

大城区の伝承をもとにした組踊「大城大軍(うふぐしくたいぐん)」が、大城集落センター前の特設舞台で上演されました。

10年に1度の組踊「大城大軍」堂々上演(2023/11/12)

大城若按司と家臣が大里按司を討つ
組踊の最高潮の場面

大里按司に戦で敗れた大城按司の息子「大城若按司」が、家臣の外間之子や味方の佐敷按司と共に敵を討つ地域ならでは組踊で、古典組踊にはない刀で斬り合う場面が特徴です。戦後の混乱で一時途絶えていましたが1989年に復活し 、保存継承を目的に10年に1度、上演されています。

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    大里按司の城へ向かう若按司の一行

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    迫力ある刀で斬り合う場面

組踊は、本番に向けて稽古を積んだ小学5年生から60代までの区民が演じました。会場には10年ぶりの組踊を心待ちにした観客が市内外から集まり、迫力ある演舞に見入りました。また、子ども達にも地域に伝わる組踊に親しんでもらおうと、子ども達だけで演じる「子ども組踊」も初めて上演されました。

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    子ども組踊の演舞に会場から拍手 

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    大城若按司を演じた島袋克基さん

初出演で主役の大城若按司を演じた島袋克基さんは「年齢的にも今しかない」と思い、若按司役に立候補しました。組踊特有の「唱え」の言い回しや、若按司らしい演技に苦戦したものの、稽古を積み挑んだ本番に「自分なりに堂々と演じることができた」と笑顔。豊年祭や青年エイサー、綱曳きなど、組踊を含めた地域行事に若い世代がもっと興味をもってほしいと願い「今後も組踊に携わっていきたい」と意気込みを語りました。