1. 子どもの貧困解決へ向けて。登校前の子ども達へ朝ごはんを提供(2023/09/27)

子どもの貧困解決へ向けて。登校前の子ども達へ朝ごはんを提供(2023/09/27)

最終更新日:2023年09月27日

高齢者と現役世代が連携・協力して、子どもの貧困解決に向けた地域活動を展開するため、登校前の子ども達へ朝食を提供する活動がスタートしました。

  • 子どもの貧困解決へ向けて。登校前の子ども達へ朝ごはんをサービス(2023/09/27)

    児童へおにぎりを手渡す前川シェフ

  • 子どもの貧困解決へ向けて。登校前の子ども達へ朝ごはんをサービス(2023/09/27)

    みんなで楽しく朝食をとる

この活動は、市内の緑化活動などを通して地域活性化や三世代交流を行う市民団体『あかゆらぬ花会』(比嘉幸雄会長)が旗振り役となり、民生員・児童委員など地元の支援者や、市出身のフレンチシェフの前川守晃さん、農業指導者の嶺井良一さん、生物観察指導者の城間大輝さんなどが賛同・協力して始まりました。

これまで前川シェフの調理教室や、知念図書館でのおやつサービスなどを行い、今回の知念地域の子ども達へ朝食を提供する本格的な活動が始まりました。

比嘉会長は「多くの方の協力で朝食サービスがはじめられる」と感慨ひとしお。古謝景春市長と具志堅兼栄教育長も激励にかけつけました。

会場となった知念図書館前には市内外からボランティアがかけつけ、前川シェフが調理指導をしたコーンスープ30人前と、ジューシーとシャケのおにぎり90個が準備され、登校前の子ども達を出迎えました。

時間がなく朝食を食べていない子や、みんなで一緒に食べたいと思い来た子など、小中学校の児童・生徒23名が来場しました。「スープが温かくておいしい」と笑顔で語り、おにぎりをおかわりするなどしてお腹を満たした子ども達は、ボランティアに見送られて元気に登校しました。

県内の子どもの貧困率は高く「支援が必要な子どもや家庭はまだあるはず。活動を重ねて信頼関係を築き、必要な方は行政や福祉支援につなげていきたい」と、子どもを取り巻く環境を改善したい思いを語る比嘉さん。市内でも朝食をとらないで登校する子ども達が確認されている現状を危惧する中で、今回、無事に朝食を提供できたことに「知念地域の方は関心が高く、理解がありとても協力的でした」と、多くの支援に感謝を示しました。

知念地域での朝食サービスは、来月以降も開催日を少しずつ増やしながら続け、来年4月からは毎週の開催を目指しています。比嘉会長は「今回は沖縄子どもの未来県民会議からの補助金を活用しているが、今後は朝ご飯に使う野菜を自分たちで栽培し、自主財源も確保しながら、地域の方でも活動できるように運営していきたい」と展望を語りました。