1. 知念中で職業人講話。1年生が仕事の魅力を学ぶ(2023/09/13)

知念中で職業人講話。1年生が仕事の魅力を学ぶ(2023/09/13)

最終更新日:2023年09月15日

様々な職業の方を講師に招き、将来の仕事や目指したい夢などを見つけることを目的とした『職業人講話』が、知念中学校1年生を対象に開かれました。

今回は、水産業で漁から加工・販売までの6次産業化をしている結丸水産の西銘順也さんと照屋良知さんのお二人と、2本の大縄跳びを使用したアクロバット競技『ダブルダッチ』の先駆者で、現在は市内で農業を営むMASAさん(橋本昌和さん)が、それぞれの体験や仕事の大切さを語りました。

知念中で職業人講話。1年生が仕事の魅力を学ぶ(2023/09/13)

自身の仕事やプライベイートの旅行などを
写真で紹介する照屋さん(左)と西銘さん

親が漁師をしていて、命懸けで獲る魚が安く買われることを小さい頃から見てきたという西銘さんは、「水産業界を変えたい」との思いで、友人の照屋さんと一緒に漁師になりました。起業時から6次産業化をすすめ、現在は漁をする海部隊と、自店でお刺身を販売するリクエスト部隊に分かれ、安心で新鮮な魚を消費者へ届けています。

結丸水産の船は海野漁港で1番水揚げが多く、若い漁師も活躍しています。「漁師は釣るだけが仕事ではなく、様々な作業がある」と、釣り上げた魚の水揚げ前の処理、網や船のメンテナンスなど作業をSNSにアップしている動画を交え、漁師の仕事を説明しました。

前職は販売業をしていた西銘さんは、その経験がいまの仕事に活かされていると言い「仕事では報告、連絡、相談が大事。次の人のことを考えて業務をやることを意識してほしい」と、社会の一員として大切なことを語りました。

お客さんからの「ありがとう」の言葉が励みになるという照屋さんは、仕事や夢の実現について「目の前の目標を達成し続けることが大事。自分でしっかり稼ぐことで、自分のやりたいこと、遊びたいこともできるようになる」と、仕事への向き合い方を語りました。

知念中で職業人講話。1年生が仕事の魅力を学ぶ(2023/09/13)

ダブルダッチでの活動を
動画で紹介するMASAさん

エンターテイメント集団『シルク・ドゥ・ソレイユ』の元団員で、ダブルダッチのチームメンバーとして世界各地での公演を続けてきたMASAさん。「周りを助けることで、自分も周りから助けられる。そうすると不思議とゴールが近くなる」と、技術だけでなく周りを大事にする心がどんな仕事でも活きてくると、世界を相手にしてきた経験を語りました。

現在はダブルダッチの活動を続けながら、市内でオクラ、きゅうり、ジャンボインゲン、ピーマンなどを栽培しています。農家への転身は、生で食べられる美味しいピーマンに出会ったことがきっかけ。ピーマンを作った農家と連絡を取って弟子入りしました。

「農業は稼げるいい職業だということを伝えたい」と、農業の「きつい」、「きたない」、「稼げない」といったイメージを払拭すべく、通年で収入が入るように収穫時期が違う数種類の野菜を育てたり、工夫して自由な時間を確保したりするなど、自身の農業スタイルを紹介しました。

「どこでどんな出会いがあるかわからない。難しいと思ったことでも、階段を一歩ずつ登っていけばできるようになる。無理と思う心をとっぱらって、チャレンジしてほしい」と、エールをおくりました。

将来の仕事や職業を探しているという1年生の決照喜名朝日さんは「自分で考えて仕事をしていて、とても楽しそうに感じた。工夫すれば稼げることもわかった」と、講話を振り返りました。1年生は来月、市内の1次産業従事者のもとでの職場体験を予定しています。