1. 仲村渠区、4年ぶりの綱曳き(2023/08/12)

仲村渠区、4年ぶりの綱曳き(2023/08/12)

最終更新日:2023年08月29日

旧暦6月、南城市内各地で綱曳きの行事が開催されました。稲作発祥の地として知られる仲村渠(なかんだかり)区では旧暦6月25日の週の土曜日に、400年以上続く綱曳きを行っています。

  • 仲村渠綱曳
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今年はコロナ禍を乗り越えて4年ぶりの開催となりました。日が沈んだ頃、会場となる広場に銅鑼や鐘の音が響き始めました。青年たちが棒を振り、女性たちが太鼓を叩きます。暗くなるにつれ曲調はテンポアップ。旗頭の周りを周回する「スーマチ」が展開され、会場に熱気が溢れかえります。

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手火(ティービ、たいまつ)が灯され、旗頭のガーエーが始まると、会場の雰囲気は一気にヒートアップ。開始から1時間半、ようやく綱が抱え上げられ、青年たちの表情には勝負に向かう「意気」が刻み込まれます。雄綱と雌綱を結びつけるカヌチ棒が差し込まれたのを合図に、綱曳きがスタート。綱が激しく上下に揺れ、ものの数分で下組が勝利を収めました。

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全ての日程を終えた幸喜勇昇区長は「4年ぶりの開催で継承の担い手が減っていくなか、綱づくりの日程を工夫したり、区外や移住された方々の参加によって無事終えることができた。ご協力いただいた方々に心より感謝します」と、安堵の表情で語りました。

仲村渠区に移住し、今年初めて綱づくりから参加した大石浩三さんは「迫力があってすごかった。昔からこうだったのかなと、追体験している気分だった」と感動を語りました。