1. 子ども達に朝食を。ホテルのシェフがレシピを直伝(2023/08/20)

子ども達に朝食を。ホテルのシェフがレシピを直伝(2023/08/20)

最終更新日:2023年08月23日

南城市出身のフレンチシェフで、ノボテル沖縄那覇の総料理長を務める前川守晃さんによる調理教室『調理夢教室』(主催:あかゆらぬ花会、後援:沖縄子ども未来県民会議)が、がんじゅう駅・南城の調理室で開かれました。

子ども達に朝食を。ホテルのシェフがレシピを直伝(2023/08/20)

調理後の記念撮影

高齢者と現役世代が連携・協力して、子どもの貧困解決に向けた地域活動を展開したいと、主催する『あかゆらぬ花会』の比嘉幸雄会長が発起人となり、今回の調理教室が実現しました。

沖縄県の子どもの貧困率の高さが問題となっているなか、市内の小中学校でも朝食を摂らないで登校することが確認されていることから、『子ども達へ朝ご飯サービス』と『地域で見守る環境づくり』を目指すため、まずは知念地域での活動をスタートさせます。

この活動に賛同した前川さんは、今回を含めた2回の調理教室で子ども達への朝ご飯のレシピや、大人数の料理の調理法を参加者へ伝えます。

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    調理実演の様子

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    完成した料理

今回はスパイスを使ったチキンカレーと、ゴーヤーなど野菜たっぷりのミネストローネスープの調理を実演しました。前川さんは「水の代わりにリンゴジュースやハチミツを入れると、子どもでも食べやすくなる」といった子ども向けのアレンジや、カレーと同じような調理方法で具材を変えるとタコライスができるなど、簡単に調理できるコツを伝授しました。

実演後、参加者はカレーとスープを作り、試食しました。同会の比嘉さんは「調理教室をきっかけに、子ども達への朝ご飯サービスのボランティアにも興味を持ってほしい。知念地域でロールモデルを作って、市内の他の地域でもやっていきたい」と意気込みを語りました。

始まったばかりの活動ですが、市内で農業をしている方からの野菜提供や、賛同する方の畑で朝ご飯に使う野菜を栽培するなど、協力者が出始めています。今回の調理教室後には、参加者から調理器具を貸したいとの申し出や、実現可能な料理の提案などもありました。

前川さんによる2回目の調理教室はスイーツがテーマで、9月8日に同調理室で開かれます。同会では2回の調理教室などでボランティアを募り、9月25日に知念地域で登校前の時間に子ども達へ朝ご飯を提供する予定です。