1. 南城市戦没者慰霊祭(2023/06/22)

南城市戦没者慰霊祭(2023/06/22)

最終更新日:2023年06月23日

『令和5年 南城市戦没者慰霊祭』(共催:南城市遺族連合会、南城市)が、市グスクロード公園内の特設会場で開かれました。今年は一般焼香も再開され、多くの方が参列しました。

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    黙祷

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    焼香

慰霊祭には遺族代表のほか、古謝景春市長、市役所関係者、沖縄県遺族連合会、市遺族連合会、市議会、市区長会、市老人クラブ連合会、市女性会、市青年連合会など各種団体の代表が参列。沖縄戦で亡くなられた方々を祀った『慰霊之碑』へ手を合わせました。

古謝市長、県遺族連合会と市遺族連合会の代表のほか、市の児童生徒を代表して知念中学校3年生の中村桃花さんと城間正人さんがそれぞれ弔辞を述べました。

南城市戦没者慰霊祭(2023/06/22)

弔辞を述べる城間正人さんと中村桃花さん

戦争について自ら調べた中村さんと城間さんは「戦争で亡くなった方のことを考えて作りました」と、協力して弔文を作成。慰霊之碑に向かって読み上げ、戦争で命を落とした御霊を追悼しました。

 

弔辞

青い空 青い海
緑が広がる草原
ここが七十八年前には黒く染まっていた

太平洋戦争で地上戦が行われた沖縄では多くの命が失われた
「鉄血勤皇隊」
「ひめゆり学徒隊」
まだ二十歳にもならない若者達が戦争に巻き込まれていった

「捨て石」となった沖縄
「地上戦」が行われた沖縄
「生きて捕虜になる恥辱は受けない」という思想が
投降しようとする人の背中に向けて銃を撃つ
「米軍に捕まれば拷問される」という洗脳が
沖縄戦の最大の悲劇「集団自決」をおこした
「捕まる恐怖心」が
自らの命を絶つことを選んでしまったのだ

亡くなった方の写真を見ていると、
「沖縄戦がなかったら・・・・・・」
「あのとき捕虜になっていたら・・・・・・」と思う
未来ある若者が国のために命を落とす戦争を
二度と起こしてはならない

私たちはこれからも学んでいく
戦争を生き抜いた方々から
自分の体験を後世に伝えようとしている方々から

私たちは、これから伝えていく
戦争の恐ろしさを
沖縄戦の悲惨さを
生き残った方々の辛さを

私たちはこれからも伝えていく
何気ない日常のささやかな幸せのありがたさを
人々が笑い合える平和の大切さを
そして
ともに願おう 永遠の平和を・・・・・・
ともに創ろう 平和な世界を・・・・・・

 

令和五年六月二十二日

知念中学校   城間正人 中村桃花