1. 夜回り先生・水谷修さんが教育講演会(2023/02/17)

夜回り先生・水谷修さんが教育講演会(2023/02/17)

最終更新日:2023年02月21日

夜回り先生として知られる水谷修さんの教育講演会『壊されてゆく子どもたち〜夜回り先生、いのちの授業〜』(主催:南城市青少年育成市民会議、後援:南城市教育委員会)が、市役所1階大会議室で開催されました。

夜回り先生・水谷修さんが教育講演会(2023/02/17)

講演する水谷さん

「一人の子も死なさない」。夜の世界から子どもたちを救う夜回りの活動を続ける水谷さん。
子どもたちが夜の街で薬物や性犯罪などの危険にさらされていることや、虐待やいじめなどの様々な要因でリストカットや自殺をしている現状を、実例を交えて語りました。

水谷さんは夜の世界の『イライラ』、『攻撃性』、『悲しみ』が、昼の世界や家庭にどんどん入り込んできていることに警鐘を鳴らし、「この1年間、みなさんの家庭ではやさしい、美しい、思いやりのある言葉と、ひどい、きつい、追い詰めるような厳しい言葉、どっちが多かったですか?」と来場者に問いかけました。

子ども達にとって憩いの場となる家庭に『イライラ』が入ってきていることが、「子ども達の生きる力や笑顔を奪い、問題行動に追い込んでいる」とし、「子どもが親から愛されていることを知らずに、叱られてばっかりいるから、自分は親に嫌われている、何の役にも立たない人間だと思ってしまう」と指摘しました。

さらに、中高生の自殺が多くなっている現状にもふれ、「なぜ死ぬ前に、おじしいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんに相談しないのか」と、人間関係や親子関係がしっかり構築されていない現状を憂い、「明日から子どもが1日10個ほめてもらえる家庭づくりをやってください。『自分はこんなに愛されている』と感じることが、子ども達の生きる力につながる」と訴えました。

家庭での接し方ほか、子どもが登校するときは「外に出て優しい目で見守ってほしい。その優しい目にふれた子が、誰かをいじめることができますか」と、大人の優しさが子どもの心を育てることにもふれ、「もし下を向いてる子がいたら、声をかけてほしい。その一言で、自殺をしようとする子ども達を救える。そういう優しいまちづくりをしてほしい」と、家庭と地域で子どもを見守ることを呼びかけました。