1. 男女共同参画社会へ! 第12回 なんじょう輝きフェスタ(2023/01/14)

男女共同参画社会へ! 第12回 なんじょう輝きフェスタ(2023/01/14)

最終更新日:2023年01月20日

「私たちの未来 ともに輝く」をテーマに、「第12回 なんじょう輝きフェスタ」を南城市文化センター・シュガーホールで開催しました。南城市男女共同参画推進委員の皆さんが手作りで企画。寸劇やシンポジウムで、男女が共に輝くまちづくりに向けたメッセージを発信しました。

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    憧心太鼓の皆さんがオープニングを華々しく演出

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    動画で男女共同参画をPR

寸劇「大城家の食卓」

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    夫が居間に座り、妻が忙しくお茶出し

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    娘夫婦や孫が「女性だけが家事をする時代じゃない」と諭す

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    最後は「肝がなさ節」で大団円

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    男女共同参画推進委員の皆さん総出演

寸劇では沖縄の家庭を描きました。夫は居間に座り込み、妻は夫に言われるがままお茶・メガネ・新聞と夫の世話をしています。そこへ遊びにきた娘家族。娘の夫がお茶を出し、孫からは「お父さんは家で料理もする。今はそれが当たり前の時代」と諭されます。

最後は推進委員の皆さん総出演で「肝がなさ節」を演舞。「男に生まれても、女に生まれても、愛のないものはただの葉のくず。心から愛しましょう」との歌詞に乗せ、男女が共に思いやる社会に向けたメッセージを表現しました。

中学生が参加のシンポジウム

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    中学生が参加したシンポジウム

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    コーディネーターの大濱絵里子さん

シンポジウムでは市内中学校から8名の中学生が参加。大濱絵里子さんの進行で、学校生活や家庭での男女の差について、台本なし、本音のガチンコトークを繰り広げました。

男女格差、学校では?

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    玉城中学校の代表

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    知念中学校の代表

最初のトピックは学校での男女格差について。いずれの中学生も「それほど格差は感じられない」としつつも、「先生が生徒に注意するとき、女子よりも男子に対してのほうがきつい」「提出物をちゃんと出すのは女子のほう」などの違いが挙げられました。

大濱さんより「女子がしっかりしているのは発達の違いか」との問いかけに、市教育委員会の與儀毅参事は「確かに学校生活の中で女子のほうがリーダーシップをとっている印象は強い」とした上で、次のように指摘しました。

「しかし一概に男子・女子でどっちが活発とは言えません。参加する生徒とそうじゃない生徒の差がある。それは教師として授業をどう作っていくのかとか、学校全体でどのように誰一人取り残さず、全ての子たちが個性を発揮していける環境を整備していくのかが、学校に課せられた課題。それを教師だけで作っていくのではなく、地域の方々と子どもたちと一緒になって参画しながらやっていくことが重要」

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    與儀参事「個性を発揮できる授業づくりが課題」

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    大里中学校の代表

一方で、生徒側からアクションを起こしている事例も。大里中学校の上原丈さんより「男女というより、個性という視点で見ると、生徒会を中心として髪型などの校則を変えようという動きがあります」との報告には会場から大きな拍手が送られました。

家庭でのいま・むかし

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    大城ミネ子さん「実際の夫は家事もするが・・・」

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    島袋貴也さん「子どもたちに自分の背中を見せる」

話題は家庭での格差について移りました。寸劇で忙しく動く妻を演じた市老人クラブ連合会の大城ミネ子さん。実際の夫は料理や掃除、子どもの世話など、家事もこなしているのだとか。

「でもね、娘たちには『お父さんがやってると他の人には言うな』と言ってました。そういう時代でしたね」

男が家事をやるのが「恥ずかしい」という時代と打って変わって、市PTA連合会の島袋貴也さんは家事・育児にも積極的に参加。

「家事は率先してやっています。子どもたちがちゃんと僕の背中を見て、これが当たり前だと思って欲しくて」

色は、分けるためだけじゃなく・・・

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    佐敷中学校の代表

  • 第12回 なんじょう輝きフェスタ

    世代を超えてのトーク

「最後に言い残したことはないですか?」との大濱さんの投げかけに、勇気を出して手を挙げたのは佐敷中学校の山城希環さん。

「私には2歳下の弟がいるんですけど、その弟が小学1年生になる前にランドセルを買いに行って。弟は赤が好きで、赤のランドセルがいいなって言ってたんですけど、『それはみんなと違っちゃうから変じゃない?』という意見で結局、弟は黒いランドセルを買いました。色っていうのは、分ける時にも使えると思うんですけど、これからは個性を出すためのものになって欲しいなと思いました」

この発言に会場からは温かい拍手が送られました。大城ミネ子さんは次のようにシンポジウムを締めくくりました。

「男女共同参画の運動は長く継続的に行われていますが、この格差は、関わりを持てている人の多さでなくなると私は思います。今日、素晴らしかったのは、子どもたちが関わって、台本もなしで発言してくれたこと。私たちおじぃ、おばぁもあなたたちを助けながら、取り組みを継続していけたら、この沖縄・世界から男女格差なくなるんじゃないかなと期待してます」

第12回 なんじょう輝きフェスタ

男女共同参画推進委員とシンポジウムに参加した中学生の皆さん