1. なんじょう市民大学オープン講座『尚巴志歴史講座』(2022/09/20)

なんじょう市民大学オープン講座『尚巴志歴史講座』(2022/09/20)

最終更新日:2022年09月21日

なんじょう市民大学のオープン講座『〜尚巴志王生誕650周年記念〜尚巴志歴史講座』が、南城市役所1階の大会議室で開催されました。

劇作家兼プロデューサーの亀島靖さんを講師に招いた講座では、「尚巴志はなぜ、琉球統一を志したのか」をテーマに、市民大学生や一般来場者らと共に、琉球歴史とロマンを紐解きました。

  • なんじょう市民大学オープン講座『尚巴志歴史講座』(2022/09/20)

    講師の亀島靖さん 

  • なんじょう市民大学オープン講座『尚巴志歴史講座』(2022/09/20)

    多くの来場者が傾聴

亀島さんは、琉球王統時代から尚巴志の誕生までの琉球の情勢、三山統一、外交、貿易、首里の町作り、外国人の登用など尚巴志の数々の偉業を、日本やアジア諸国との関係性を交えながら解説しました。

また、「水戸黄門」としても知られる水戸光圀が、地元の茨城県では『光圀公』と呼ばれていることを引き合いに、琉球王国を統一した南城市の偉人・尚巴志も「尚巴志王と呼び、リスペクトを込めて尊称を変えてみては」と、会場に呼びかけました。

質疑応答での「尚巴志から何を学べばいいか?」の質問に対して、紅型、焼き物、織物、泡盛などの琉球の産業は、尚巴志の時代に濁流のように流れ込んできたとされる研究者の文献を例に、尚巴志の先見性や異文化を取り入れる柔軟性を挙げました。しかし、その時代の尚巴志の活躍が「歴史から抜けている」と指摘。史料や記録がなくベールに包まれているその人物像について「もう一度掘り出して、若い人たちに尚巴志スピリットをどうつなげていくか、バトンタッチを作り上げていくのもひとつの方法では」と応えました。