1. 仲村渠区で3年ぶりのガーエー。綱曳き中止も伝統継承(2022/07/23)

仲村渠区で3年ぶりのガーエー。綱曳き中止も伝統継承(2022/07/23)

最終更新日:2022年07月29日

沖縄の稲作発祥の地とされる仲村渠区で、伝統の綱曳きの前に行われる「ガーエー」が披露されました。同区では旧暦6月25日の週の土曜日に、豊年満作と区民の健康安全を願い、区をあげて綱曳きが行われます。感染症拡大の影響で3年連続の中止となりましたが、伝統の保存と継承のため、綱曳きの前に行われる「ガーエー」、「スーマチ」、「棒術」のうち、ガーエーを少人数で行いました。

ガーエーは、地域の拝所の「ニードゥクル」と「ミントン」、下田公園と仲村渠児童館前の4カ所で行われました。石嶺真秋区長は「汗はかいたが、やはり人数も観覧客も少ない」と、綱曳きなしの行事に物足りなさを感じながら「やらないままだと地域のつながりも薄れてしまう。来年こそはスーマチや棒術、綱曳きもできれば」と、語りました。

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    金鼓とドラで独特のリズムを打ち鳴らす(ニードゥクル)

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    六尺棒を手に気合をかけ合う(児童館前)

同区では、かつて盛んだった稲作を復活させようと、平成29年に区出身者有志で「仲村渠稲作会」が結成され、今年は同会が作った仲村渠産の藁をふんだんに使った綱を使う予定でした。近年は順調に米作りが進んでいて「来年も綱曳きで使う藁は調達できそう」と語った城間勇紀会長は「今回は3回ほどガーエーの練習をしたが、忘れている部分もあった。伝統の継承は大切。先は見えないが、試行錯誤しながらやっていきたい」と、来年の綱曳き開催を願いました。