1. アブチラガマ慰霊祭(2022/06/23)

アブチラガマ慰霊祭(2022/06/23)

最終更新日:2022年06月23日

6月23日、慰霊の日。糸数区のアブチラガマにて『アブチラガマ慰霊祭』が執り行われました。感染症対策のため、区の役員やアブチラガマ管理委員会などに人数を制限して実施。参列者は焼香をあげ、正午の時報に合わせ黙祷。鎮魂と恒久平和へ祈りを捧げました。

  • アブチラガマ慰霊祭(2022/06/23)

    霊に手を合わせる参列者

  • アブチラガマ慰霊祭(2022/06/23)

    正午の時報に合わせて黙祷

全長270メートルある自然洞くつのアブチラガマは、太平洋戦争時に日本軍が地下陣地として整備されました。その後、陸軍病院の分室として使われ、負傷兵や住民が混在する避難壕となりました。主要な戦線からはずれ、食糧備蓄や地下水もあったことから、闇に守られ助かった人々がいました。

慰霊祭の冒頭、神里留雄区長は、世界ではいまでも戦禍に巻き込まれている人がいることを嘆き「未来へ命を繋いでいく責任がある」と、沖縄戦とアブチアガマを次世代に語り継ぐ決意を込めてあいさつ。

アブチラガマ管理委員会の元委員長で、母親と弟がアブチラガマで命を繋ぎとめたという知念信夫さんは「世界平和を発信してくため、協力しましょう」と呼びかけました。

3歳の時に母親と一緒にアブチラガマへ避難した知念優さんは、ガマに命を助けてもらった証人として「生きている間は慰霊祭に参加したい」と語りました。