1. 知念小で平和学習会 〜やんばる疎開について〜(2022/06/07)

知念小で平和学習会 〜やんばる疎開について〜(2022/06/07)

最終更新日:2022年06月10日

6月23日の慰霊の日を前に、知念小学校でオンライン形式の平和学習会『やんばる疎開について』が開かれました。

『やんばる疎開』とは、米軍の沖縄上陸目前の1945年2月~3月、軍の要請により60歳以上15歳未満の沖縄本島中南部の住民を、国頭郡の各町村へ移動させる計画です。過酷な環境下での疎開で、多くの人が命を落としました。

  • 知念小で平和学習会 〜やんばる疎開について〜(2022/06/07)

    やんばる疎開を描いた絵本の読み聞かせ

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    沖縄戦の体験を語る知花さん(写真右)

学習会では、やんばる疎開について描かれた絵本の読み聞かせと、知念字具志堅出身の知花幸栄さんによる疎開体験の話がインタビュー形式で行われ、児童は各教室から視聴しました。

知花さんは、6歳の頃に家族と共にやんばるへ疎開。米軍から攻撃が続く中、命の危険に晒されながらやんばるへ辿り着いたこと、日本軍へ従軍していた沖縄に戻ってきたお兄さんが、家族のやんばる疎開を知って後を追いかけた道中で消息不明になったこと、疎開先から具志堅に帰ってきた時には家が燃え落ちていたことなど、自身のつらい体験を語りました。

体験を語り終えた知花さんは「戦争をするのも、平和をつくるのも人の心。戦争を起こしてはいけない」と、非戦への思いを児童へ伝えました。

知念地域からもやんばるへ逃げていいた住民がいたことを初めて知ったという6年生の前城星華さんは「疎開はとても辛かったと思う」と振り返り「人に優しく接して、知念だけでなく世界の人とも仲良くしていきたい」と、恒久平和を願いました。